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準備と植え付け|にら【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

にら【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

にら【地植え】写真

 中国原産のユリ科の多年草で、独特の香りをもつ葉と花茎が利用されます。独特の香気は硫化アリルによるもので、栄養的には、カロテンが多く含まれている栄養野菜です。  ニラの生育適温は約20℃ですが、暑さにも強く、春から夏にかけて生育し続けます。生育中は盛んに株が分げつするので、1年の間に幾度も収穫ができます。苗の植えつけは5~6月。収穫は、植えつけの2ヵ月後以降から可能です。ひとたび植えておくと

準備

作型や品種の特徴

 ‘広巾にら'、‘グリーンロード'、‘ワイドグリーン'などの品種があります。花茎を食べる、ハナニラ‘テンダーポール'などもあります。ただし、ハナニラの葉は、食用に適しません。

育て方のコツ

 連作障害は少ないですが、できれば1~2年、あけた方が生育がよくなります。蕾がついたら開花前に切り取り、株を疲労させないようにします。収穫は、株元3~4cmを残して刈り取りします。収穫後にはお礼肥を施し、葉の再生を促しましょう。さらに、冬越し前に堆肥をたっぷり施しておきます。

タネまき

 タネから育てるときは、3~4月の春まきにします。9cmポリポットに培養土を入れ、表土の中央にペットボトルのキャップを押しつけて、深さ1cmのまき穴をつけます。そこへニラのタネを10~15粒程度まき、土をかぶせてたっぷりと水やりします。発芽し、草丈5~6cmに成長したら、小さいものを間引き、1ポットで7本の苗を残して育てます。ポットの土が乾いたら、たっぷりと水を与えましょう。追肥は1週間に1回、液体肥料「マイガーデン液体肥料」か、液体肥料「花工場原液」を500倍に薄めて与えるか、液体肥料「ベジフル液肥」を300倍に薄めて与えます。タネまきから80~90日ほどで植えつけられるので、植えつけは6月下旬~7月になります。

植えつけ方

苗の植えつけ

 購入した苗の植えつけ適期は、5月中旬~6月中旬。ニラは日当りと水はけのよい場所を好みます。植えつけの2週間前までに、苦土石灰を1m²当たり100~150gを畑全体に散布して、よく耕します。植えつけの1週間前、畝幅60cmをとって、畝の中央に深さ20cmの溝を掘り、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを施します。土を戻し、周囲から土を盛り上げて高さ10cmの平畝を立てます。株間30cmをとって移植ゴテなどで植え穴を掘り、ハス口をはずしたジョウロでたっぷり水を注ぎます。水が引いたら植え穴に苗を4~5本まとめて据え、土をかぶせて株元を軽く手で押さえます。苗の植えつけ後にも、たっぷり水やりしましょう。

 なお、ニラを連作し、「白絹病」が多発している畑では、堆肥を多めに施し、同時に「>石原フロンサイド粉剤」などの土壌殺菌剤を根元に処理することをおすすめします。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

にら【地植え】の育て方のページです。
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