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準備と植え付け|にんじん【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

にんじん【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

にんじん【地植え】写真

 ニンジンは、カロテン含量の高い代表的な緑黄色野菜です。学名は「Daucus carota」、英名は「carrot」。これらからも明らかなように、人間の体内でビタミンAに変わるカロテン(carotene)の語源となっている野菜です。さらに、各種ミネラルや食物繊維も多く含まれ、利用価値の高い野菜のひとつといえます。  ニンジンは、アフガニスタン周辺の中央アジアの原産地から2つのルートで日本へ伝

準備

作型や品種の特徴

 現在の主流の西洋種(短根種:長さ15~20cm)には、とう立ちしにくい‘向陽二号'や‘金港三寸'、‘ベーターリッチ'などがあります。古くから各地で栽培されている東洋種(長根種:長さ60~70cm)には、京ニンジンとも呼ばれる金時ニンジン、関東地方でつくられてきた国分大長ニンジン、沖縄の島ニンジンなどがありますが、いずれも深く耕土する必要があります。

育て方のコツ

 ニンジンのタネは好光性種子なので、覆土はごく薄くかけます。また、タネをまいたら、発芽まで乾かさないことがポイント。タネまき後は不織布やもみ殻などをかけて、毎日水やりをし、乾かさないように管理します。

タネまき

 タネまきの2週間前に、1m²当たり100~150gの苦土石灰を畑や菜園に散布し、よく耕しておきます。1週間前、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120gを散布し、丁寧に土に混ぜて耕します。幅60cmの畝を立て、表面をよくならしておきましょう。中心に深さ1cmほどのまき溝を、30cm間隔につくってすじまきし、たっぷりと水を与えましょう。畝に不織布やもみ殻などをかけて、乾燥を防ぎます。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

にんじん【地植え】の育て方のページです。
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