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準備と植え付け|バジル【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

バジル【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

バジル【地植え】写真

 バジルは、独特の芳香を有するハーブのひとつで、トマトにぴったりマッチすることから、イタリア料理に欠かせない素材として、近年たいへんポピュラーになりました。熱帯アジア原産のシソ科の多年草(日本では一年草)で、別名をメボウキといいます。水に浸けたタネの表面がゼリー状になり、それで眼を洗浄したことから、メボウキ(目箒)と呼ばれるようになったそうです。草丈は40~60cm程度で、育てやすいのが特徴です。

準備

作型や品種の特徴

 バジルの種類には、最もよく利用されているスィートバジルのほか、葉が紫色のダークオパールバジル、レモンの香りがするレモンバジル、よく分枝するブッシュバジル、シナモンのような香りのするシナモンバジルなど多くの園芸品種があります。

育て方のコツ

 熱帯原産なので、日当たりがよい場所を好みます。気温が高くなるにつれて生育がおう盛になり、日本では、夏から収量がグッと増えます。水はけのよい土でよく育つので、水はけがよい場所を選びましょう。

 茎がのびたら順次収穫し、わき芽を伸ばすようにして育てると、大量に収穫できます。

 また、柔らかい葉をフレッシュで、あるいは乾燥して使います。肥料や水を十分に施し、蕾が見え始めたら摘蕾すると、長期間、柔らかい葉を収穫できます。大量に収穫できた場合は、乾燥させるか冷凍保存、あるいはペーストにしてビンで保存するのもよいでしょう。

タネまき

 タネまきは4月中旬~6月中旬に行ないます。タネをポリポットにまき、移植して栽培する場合は、直径9cmのポリポットに入れたタネまき用土に、タネを4~5粒ぐらいずつまきます。バジルのタネは発芽のために光が必要なので、土はごく薄くかけましょう。 

 発芽し、双葉が開いた時に3本残し、そのまま育てます。間引く度に、株元に軽く土寄せしておくとよいでしょう。

植えつけ方

植えつけ

 畝幅60cmをとり、植えつけ2週間前に苦土石灰を1m²当たり150gまいてよく耕します。その1週間後、畝の中央に深さ20cmの溝を掘り、堆肥を1m²当たり2kg、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120gを施して土を戻し、高さ10cmの平畝をたてます。

 1週間後、株間を30cmとって植え穴を掘り、穴に水をたっぷり注ぎます。水が引いた後に、ポリポットから抜いた苗を植えつけます。株元を軽く押さえて、再度水やりしましょう。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

バジル【地植え】の育て方のページです。
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