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準備と植え付け|ほうれんそう【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

ほうれんそう【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

ほうれんそう【地植え】写真

 代表的な緑黄色野菜、ホウレンソウは、中央アジアのコーカサス地方原産です。栄養価が高いことで知られ、ビタミン類や鉄、カルシウムなどのミネラル分の含量は、野菜の中でもトップクラス。食品分析表によれば、可食部100g当たり、カロテン含量は1700IUで、ブロッコリーの4倍、キャベツの170倍、レタスの24倍です。鉄分は3.7mgで、キャベツの9倍、ブロッコリーの2倍、レタスの7倍。

準備

作型や品種の特徴

 秋まき(9~10月)、および春まき(3~5月)ができます。ただし、それぞれに適した品種があるので、的確な品種選びをすることが大切です。

秋まき品種

 秋~冬はホウレンソウの栽培に最適な時期で、なおかつおいしい季節です。味がよく、人気が高い在来品種も秋~冬が栽培適期。‘トライ'、‘リード'、‘オーライ'、‘メガトン'、‘アトランタ'が栽培しやすいでしょう。在来品種では、‘新日本'、‘次郎丸'、‘豊葉'、‘禹城'などがあります。

春まき品種

 日長が長いので、晩抽性(とう立ちの遅い)の品種を選びましょう。‘おかめ'、‘サマーライダー'、‘アクティブ'、‘マジック'などがあります。

育て方のコツ

 

 ホウレンソウは酸性土壌を嫌うので、pH5.5以下の土壌では生育が劣ります。タネまき前に苦土石灰を散布して、適正pH(6.2~6.5)に調整しておくことを忘れずに。

 また、日の長い条件では抽台(とう立ち)しやすいので、6~8月の栽培は困難です。タネまきの適期を守りましょう。

タネまき

 タネまきの2週間前に、1m²当たり150~200gの苦土石灰を畑および菜園全面に散布し、よく耕しておきます。1週間前、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを散布し、丁寧に土に混ぜ込みます。幅60cmの畝を立て、表面をよくならしておきます。中心に深さ1cmほどのまき溝をつくってすじまきし、たっぷりと水を与えましょう。なお、幅60cmの畝に2条まきにするときは、条間15~20cmをとってまき溝をつけます。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

ほうれんそう【地植え】の育て方のページです。
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