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準備と植え付け|みずな【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

みずな【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

みずな【地植え】写真

 アブラナ科の野菜のうち、カブ類とハクサイを除く、漬物やお浸しなどに利用される非結球葉菜を、ツケナ(漬け菜)と呼んでいます。ツケナ類は、原産地の地中海沿岸地域では葉菜としてあまり発達せず、むしろ中国に渡ってから栽培化が進み、品種が発展してきました。ミズナも、そのツケナの一種で、非常に分枝性が強く、葉に深い切れ込みがあって葉先が尖るのが特徴です。

準備

作型や品種の特徴

 小株どりでは、‘京みぞれ'、‘京しぐれ'、‘早生水天'がおすすめです。‘京みぞれ'は、株張り、株揃いがよく、生育もおう盛なので周年栽培に向く品種です。食感がよくアクも少ないので、サラダなど生食を含む、用途が広いのが特徴です。‘京しぐれ'は、冬季にもよく成長するので、秋から春どりに適します。葉軸が純白で、葉とのバランス、コントラストが美しいのが特徴です。

 大株どりでは、‘中生白茎千筋京水菜'、‘晩生白茎千筋京水菜'、‘緑扇2号'がおすすめです。‘中生白茎千筋京水菜'は、分けつ力おう盛で、ひと株から数百本の葉軸が発生し、4kgまで太ります。風味豊かで、冬の浅漬け、鍋物に美味です。‘晩生白茎千筋京水菜'は、耐寒性が強く、よく分枝する栽培しやすい品種です。じっくり育てれば、6kgぐらいの大株になります。

 また,京都壬生地域で作られているミブナ(壬生菜)は、ミズナの葉のギザギザがなくなった変異種です。‘京錦壬生菜'、‘丸葉壬生菜'などの品種があり、京漬物の代表、みぶな漬けに利用されます。

育て方のコツ

 低温期の保温、寒冷期の霜や寒風による凍害、葉の傷みなどを防ぐために、べたがけ資材を利用します。べたがけ資材には、不織布,寒冷紗などがあります。

 また、夏は病虫害が多くなるので、同様の資材でトンネルを作って防ぐとよいでしょう。

タネまき

 1. 小株どりの場合

 小株どりでは、3月下旬~10月中旬頃までなら、いつでもタネまきできます。1m²当たり100~150gの苦土石灰を散布してよく耕し、1週間おきます。次に、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを散布し、さらによく耕して1週間おきます。幅60~70cm、高さ10cmの畝をつくり、1条、あるいは2条の深さ1cmのまき溝をつくります。2条の場合、条間は20~30cmあけます。タネは1cm間隔にまき、しっかり覆土して、たっぷり水やりをしましょう。

 2. 大株どりの場合

 じっくり育ててひと株4~5kgの大株に育てるには、秋冬栽培が向いています。タネまきは9月中下旬頃が適期です。まず、小株どりに準じて土作りし、幅60cmの畝をつくります。平らにならした土の表面に、株間30~40cmをとって、1箇所に7~8粒のタネを点まきします。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

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