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栽培管理|みずな【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

みずな【地植え】の栽培管理と収穫の方法について紹介します。

みずな【地植え】写真

 アブラナ科の野菜のうち、カブ類とハクサイを除く、漬物やお浸しなどに利用される非結球葉菜を、ツケナ(漬け菜)と呼んでいます。ツケナ類は、原産地の地中海沿岸地域では葉菜としてあまり発達せず、むしろ中国に渡ってから栽培化が進み、品種が発展してきました。ミズナも、そのツケナの一種で、非常に分枝性が強く、葉に深い切れ込みがあって葉先が尖るのが特徴です。  さて、キョウナ(京菜)とミズナ(水菜)とは、

管理

水やり

 乾燥が激しい場合、たっぷりと水やりします。

間引き・追肥・土寄せ

 1. 小株どりの場合

 タネまき後、3~4日で発芽してきます。タネまき後7日目ぐらいに、双葉が開き、本葉が見え始めたら、3~4cm間隔で間引きます。間引き後には、株元に軽く土寄せをします。春作と秋作なら、株間3~4cmでもミズナは十分に育ちますが、株間が狭いと夏の高温期には徒長気味になるので、本葉3~4枚のころ、さらにもう1回、5~6cm間隔に間引き、1株1株を大きく育てましょう。間引き後には中耕を兼ねて、株元へ軽く土寄せしましょう。追肥は、タネまき後17日日目ごろ、草丈8~10cmぐらいのときに、500倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」か「花工場原液」か「ベジフル液肥」を、水代わりに与えます。その後も週に1回、同様に追肥します。

 2. 大株どりの場合

 タネまき後7日目ぐらいに、双葉が開いて本葉が見えはじめたら、生育が悪いもの、病害虫のあるものを間引き、1カ所3本立ちにし、根元に軽く土を寄せます。さらに、本葉2~3枚で2本立ちにし、軽く土寄せします。間引き後には、500倍に薄めた液体肥料「マイガーデン液体肥料」か「花工場原液」か「ベジフル液肥」を、水代わりに与えます。その後も週に1回、同様に追肥します。本葉5~6枚のころに1本立ちにして、土寄せします。前回と同様の追肥を行い、草丈が15cmになったら、3回目の追肥・土寄せをし、生育を促進させます。肥料は、前回と同様です。

収穫

収穫

 1. 小株どりの場合

 草丈が25~30cmになったら、順次根から引き抜いて収穫します。春まき・秋まきでは、タネまき後30~40日、夏まきでは25~30日程度で収穫できます。

 2. 大株どりの場合

 株重が500g程度の中株になったら、順次根から引き抜いて収穫できます。大株にする場合は、12~1月ぐらいまで育てましょう。株が張り、1株4~6kgに成長します。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

みずな【地植え】の育て方のページです。
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