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準備と植え付け|ミニゴボウ【地植え】の育て方
監修:恵泉女学園大学教授 藤田智
ミニゴボウ【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。
ゴボウはキク科の直根類の野菜です。食用として利用しているのは日本ぐらいで、諸外国、特にヨーロッパでは雑草にすぎません。生育適温は20~25℃と温暖な気候を好みます。 ゴボウは、食物繊維が豊富なヘルシー野菜で、ダイエットが注目される現代では、食品として重要な位置を占めるようになってきました。
準備
作型や品種の特徴
春まき栽培が主流で、適期は3~4月です。
家庭菜園では、根が短い品種が主流です。また、生で食べられるサラダゴボウの品種で、‘ダイエット'、‘サラダ娘' なども登場しています。
育て方のコツ
可食部である根の長さが1m以上になる品種もあるので、耕土が深く、水はけのよい場所を選びましょう。
また、連作障害(主にネマトーダ)を避けるために、以前にゴボウを栽培した場所は、2~3年の休ませる必要があります。
土壌酸度はpH6.5~7.5が適しているので(7.0が最適)、植えつけ前には苦土石灰をしっかりと施します。
草丈が60~80cmになり、栽培期間も長いため、ガーデンの中ほど、あるいは端で栽培するとよいでしょう。
叉根を避けるために、堆肥は前作に多めに入れておくのがポイントです。
タネまきと植えつけ
ゴボウは地中深くまで根を伸ばすので、できるだけ土を深く耕しておく必要があります。2月中に植え場所に、苦土石灰を1m²当たり200g施し、ゴボウの長さの深さ、70~80cmまで耕します。
タネまきの1週間前に、粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり120g施し、土を耕しながらよく混ぜ込んで、土の表面を平らに均します。
タネまきは、4~5月が適期です。植え場所に幅40~50cmの畝を立て、株間10~15cmとって1カ所に6~7粒のタネをまきます。
ポイントは、ゴボウのタネは発芽しにくいので、あらかじめ1晩水に浸けておくと発芽の揃いがよくなります。さらに、ゴボウのタネは好光性種子なので、覆土は薄くして、たっぷりと水やりします。
1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会) など多数あり。
ミニゴボウ【地植え】の育て方のページです。
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