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準備と植え付け|リーフレタス【地植え】の育て方

監修:恵泉女学園大学教授 藤田智

リーフレタス【地植え】を育てるための準備と植えつけの方法をご紹介します。

リーフレタス【地植え】写真

 レタスは、中央アジア、中近東から地中海沿岸地帯が原産地とされている、サラダ用野菜として最も重要な野菜。今や、世界中で栽培されています。栽培の歴史は古く、古代エジプト、ギリシャ、ローマでも、すでに野菜として扱われていたようです。当時のレタスは、現在のリーフレタス(カキチシャ)の仲間で、日本には、1000年以上前に中国よりカキチシャが伝来した(『和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)』(923~930

準備

作型や品種の特徴

 リーフレタスはタネまきから60日、苗からだと30日で収穫できます。

 葉が濃紅色の‘レッドスイング'は、見た目にも美しい赤カキチシャです。

 青チリメンチシャでは、耐病性が強い‘グリーンウエーブ'、とう立ちしにくく耐暑性に優れ、タネまき時期が長い‘ダンシング'などがつくりやすく、おすすめです。

 赤チリメンチシャでは、耐暑性、耐病性に優れ、つくりやすい‘レッドファイアー'、耐暑性が強くとう立ちしにくい‘晩抽レッドファイアー'、生育が早い‘レッドファルダー'があります。

 焼肉などを包んで食べるサンチュも、リーフレタスと同様に育てられ、葉を順次収穫できて重宝します。また半結球性のサラダナでは、極早生で周年栽培可能な‘岡山サラダ菜'がよいでしょう。

育て方のコツ

 レタス類のタネは、発芽に光が必要な好光性種子です。覆土はごく薄くかけるのがポイント。発芽適温は18~20℃です。タネまき前にタネを1昼夜水に浸け、その後キッチンペーパーなどに包んで1日ほど冷蔵庫に入れて、芽出ししてからまくと発芽がそろいます。

 また、レタス類は日の長い条件でとう立ちしやすいので、門灯や街灯が当たる場所を避けて、植えつけ場所を選びましょう。

タネまき

 中間地では、秋は8月中旬から9月中旬頃、春は2月中旬から4月上旬にタネまきします。しっとり湿らせたタネまき用土をプラグトレイなどに敷き詰め、1マス2~3粒ずつタネをまきます。覆土はごく薄くかけます。発芽し、本葉1~2枚になったら、直径9cmのポリポットに1株ずつ移植しましょう。本葉が4~5枚になったら、畑や菜園に植えつけます。

植えつけ方

植えつけ

 苗は自分でタネから育てるか、あるいは種苗店などから購入して入手します。苗は、本葉4~5枚のよくしまったものを選んでください。中間地での苗の植えつけ適期は、秋は9月中旬~10月中旬、春が4月上旬~5月上旬です。

 植えつけ2週間前に、1m²当たり100gの苦土石灰を畑および菜園に散布し、よく耕します。1週間前、1m²当たり堆肥2kgと粒状肥料「マイガーデンベジフル」を1m²当たり200gを散布し、丁寧に耕しておきます。幅60cmの畝を立て、表面をよくならしてから、黒マルチをはり、株間25~30cmに根鉢がすっぽり入る植え穴を掘ります。苗を丁寧にポットから出して植えつけましょう。

 植えつけ後は、たっぷりと水を与えます。土が乾いている場合は、植え穴にたっぷり水を注ぎ、水が引いたのを見計らってから苗を植えつけます。

 なお、レタスを連作し、ビッグベイン病が多発している畑では、堆肥を多めに施し、同時に「石原フロンサイド粉剤」などの土壌殺菌剤を処理することをおすすめします。

監修 恵泉女学園大学教授 藤田智

1959年、秋田県生まれ。岩手大学農学部、岩手大学大学院終了。恵泉女学園短期大学助教授を経て、現在、恵泉女学園大学人間社会学部人間環境学科教授(専門は、野菜園芸学、農業教育学)。
女子栄養大学、横浜国立大学非常勤講師。
NHK趣味の園芸・やさいの時間講師、NHKラジオ夏休み子供科学電話相談回答者(植物)、日本テレビ世界一受けたい授業講師(野菜)。
著書は、「野菜づくり大図鑑」(講談社)、「キュウリのとげはなぜ消えたのか」(学研新書)、「ベランダ畑」(家の光協会)  など多数あり。

リーフレタス【地植え】の育て方のページです。
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