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栽培管理|アカリファの育て方
監修:園芸研究家 尾崎 忠
アカリファの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
アカリファは、世界の熱帯から亜熱帯地域に約450種が知られています。ひも状の花を楽しむものや、模様や色合いの美しい葉を楽しむものが園芸的に栽培されています。 ベニヒモノキとして知られる種類はヒスピダ(A. hispida)で、長く伸びる赤いヒモ状の花を楽しみます。 ヒスパニオラエ(A. hispaniolae)は、キャットテールの名で親しまれ、ネコの尻尾を思わせる短く赤い花を上向
管理
置き場所
強光線を好むので、年間を通して日によく当てて育てます。特に生育期に日照不足になると、間伸びして軟弱に育つうえ、葉色がくすんで美しい姿となりません。花を楽しむ種類は、せっかくの花がつかなくなることもあるので、5~10月までは戸外に置いてよく日に当てて育てましょう。
水やり
生育旺盛なので、生育期には十分な水が必要です。水切れするとすぐに萎れてしまうので、夏は毎日2回の水やりが必要です。春と秋は、鉢土の表面が乾いてきたらたっぷり水やりします。
また、水やりの際は、葉水も同時に与えるようにすると「ハダニ」などの発生が予防できます。葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。
冬は生育を休止するので、室内に取り込んで乾かし気味に管理します。
肥料
春から秋の生育期の間は、2ヶ月に1回程度、用土1ℓ当たり6gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場 観葉植物用」を水やり代わりに施します。
冬越し
5℃以上で冬越しするので、暖かい室内の明るい場所に置き、乾かし気味に管理します。
ふやし方
6~8月にさし木でふやします。充実した枝を2~3節で切り、下葉を落として、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、赤玉土などにさします。強風の当たらない明るい日陰で乾かさないように管理すれば、約1カ月程度で発根してきます。十分発根し、新芽が数枚伸びてきたら鉢上げします。鉢上げ後は明るい日陰に置き、1週間程度養生した後、徐々に明るい場所に移動させます。
栽培のポイント
寒さに弱く、冬の低温で葉が落ちたり黄色くなったりします。そのような症状が現れたら、水やりを極力控えて乾かし気味にし、半休眠状態にしてやります。葉色が悪いからといって、冬に肥料を施すのは逆効果なので注意します。
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」
アカリファの育て方のページです。
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