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栽培管理|アスプレニウムの育て方
監修:園芸研究家 尾崎 忠
アスプレニウムの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
アスプレニウムは世界の熱帯から寒帯まで約700種があり、特に熱帯地域に多く分布しています。分布範囲が広いため、大形になるものや小形のもの、単葉のもの、羽状葉のものなどさまざまな形態のものがあります。 オオタニワタリ(A. antiquum)やシマオオタニワタリ(A. nidus)は日本にも分布する種類で、樹幹などに着生して大きく育ちます。鉢ものの観葉植物としても人気があり、光沢のある明緑
管理
置き場所
弱光線を好むので、室内の明るい日陰に置きます。夏の強光線は避けるようにしますが日差しの弱い季節は、ガラス越しの光に当てても問題ありません。
水やり
春から秋までは、鉢土の表面が乾いたら水やりします。夏はよく乾くので、毎日水やりしましょう。水は鉢土に注ぐというよりも、株全体にかかるように与えます。葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。
冬は乾かし気味としますが、霧吹きで葉水を与えます。特に新芽の出る中心部は、乾かさないように注意します。
肥料
春から秋の生育期の間に、2カ月に1回、用土1ℓ当たり5gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わり施します。
冬越し
5℃以上で冬越しするので、室内の明るい場所で管理します。
ふやし方
胞子をまいてふやしますが、一般家庭ではかなり困難です。
株を4つ割にして株分けでふやす方法もあります。かなり勇気がいると思いますが、大きくなり過ぎて困った場合は、挑戦してみてください。5~6月ごろ行なえば、成功率が高くなります。
栽培のポイント
着生種なので、比較的少ない用土でも楽しめます。吊り鉢や、ヘゴづけなどもできるので、お気に入りの方法で楽しんでください。
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」
アスプレニウムの育て方のページです。
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