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栽培管理|アレカヤシの育て方
監修:園芸研究家 尾崎 忠
アレカヤシの栽培管理と収穫の方法について紹介します。
アレカヤシは、マダガスカル島原産で、優雅に広がる羽状葉がとても美しいヤシです。株立性で、明るい黄緑色の葉が弓のようにしなやかにのびて、明るく涼しげな印象を与えます。 明るい場所はもちろん、耐陰性が強いのでやや暗めの場所でも育つため、室内装飾用の鉢物として、最も利用されているヤシの1つでしょう。 本来は樹高8m程となり、熱帯・亜熱帯地域ではよく庭園樹として植栽されています。鉢物では
管理
置き場所
耐陰性はありますが、年間を通して、室内のできるだけ明るい場所に置いて楽しみます。
もともとは戸外の直射光線下で育つヤシなので、春から秋の高温期は、戸外で直射日光に当てても問題ありません。外に出す際は、5月の連休明け以降にし、葉焼けしないよう、戸外の日ざしに少しずつ慣らしていくことが大切です。最低気温が10℃を下回る前に、室内に取り込みましょう。
水やり
春から秋は鉢土の表面が乾いてきたら、たっぷり水やりします。
冬は乾かし気味にし、鉢土の表面が完全に乾いてから水やりします。冬の水やりは、暖かい日を選び、比較的気温の高い日中に水やりするようにします。
なお、葉のホコリ対策には、葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。
肥料
春から秋の生育期には、2~3カ月に1回程度用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」をばらまきます。または、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。
冬越し
最低気温5℃以上で冬越しますが、10℃以上に保てれば理想的です。
ふやし方
株分けでふやします。鉢がパンパンになる前に鉢から取り出し、根鉢の下部でとぐろを巻いた根を切り落とします。株と株の間にのこぎりをさし込み、2つか3つに切り分けます。続いて割り箸などで突くようにして古い土を軽く落とし、腐った根を切ってから、新しい用土を使って植えつけます。植えつけ後は、たっぷり水やりし、明るい日陰で養生します。新しい葉が2枚程度出てきたら、徐々に明るい場所に移動させます。
栽培のポイント
大きくのびすぎた株は、株元から剪定します。太くなると剪定バサミでは切れないので、細いノコギリを使って切り取ります。周りの株を傷つけないように慎重に作業しましょう。
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」
アレカヤシの育て方のページです。
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