植物栽培ナビインドゴムノキの育て方

監修  園芸研究家 尾崎 忠
基本情報
基本情報
科名属名
原産地
分類
栽培のスタート
日照条件
生育適温
水やり
特徴
樹高
種まき期
植えつけ期
開花期
収穫期
植えつけから収穫までの期間
開花から収穫までの期間
豆知識

品種紹介

‘デコラ'

Ficus elastica ‘Decora'

 最も普及している品種で、デコラゴムノキとも呼ばれる。濃緑色の葉は肉厚で、立ち性、強健。

‘デコラ・トリコロル'

F. elastica ‘Decora Tricolor'

 広楕円形の葉は中央部が緑色で、そのまわりが灰緑色となり、外側が大きく乳白色を帯びる斑入りの品種。

‘アサヒ'

F. elastica ‘Asahi'

 愛知県の生産者から出た‘デコラ・トリコロル'の枝変わりで、乳白色の斑の部分が狭く、緑色の部分が大きい。

‘ベリーズ'

F. elastica ‘Belize'

 ‘デコラ・トリコロル'に似ているが、葉全体が赤味を帯びて、さらに観賞価値の高い品種です。光線によく当てた方が赤味が強く出る。

‘アポロ'

F. elastica ‘Apollo'

 濃緑色の葉は小さく長さ約20cm、全体に波打って密につく。「アポロゴムノキ」とも呼ばれる。生長は遅め。

‘バーガンディー'

F. elastica ‘Burgundy'

 暗赤褐色を帯びた葉で主脈が赤色となり、「ブラック・フィクス」とも呼ばれる。

栽培カレンダー

カレンダーは拡大してご覧ください。

準備と植えつけ

準備

栽培方法

植えつけ・植え替え

 水もちと水はけのよい用土を使い、用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を混ぜて植えつけましょう。

 大きく育てたい場合、鉢土の表面に根が見えてきたり、鉢底から根が出てきたりした場合には、1~2回り大きな鉢に植え替えます。それ以上大きくしたくない場合は、鉢底から出てきた根は適宜剪定し、伸びた枝も切り詰めます。そうすることで、ボリュームのあるよい株に仕立てられます。

 それでも、植え替えないと根詰まりします。強健で多少の根詰まりは問題ありませんが、ひどくなると、下葉が落ちたり、葉が小さくなってきたりするので、最低でも2~3年に1回は植え替えましょう。植え替え適期は、5~9月です。

 

栽培管理

管理

置き場所

 耐陰性があり、少々暗い室内でも育ちますが、本来は光線を好む植物なのでできるだけ日光によく当てます。5~10月の暖かい時期は、戸外で直射日光に当てると、しっかりとした丈夫な株に育ちます。

 室内から戸外へ出す際の注意点は、急に直射日光に当てずに徐々に慣らしてやることです。暗い室内にあったものを急激に強い光線に当てると、葉焼けしてしまいます。また、斑入りのものは、白い部分が特に葉焼けしやすいので、真夏は半日陰程度の場所に置きましょう。

 冬の間は、室内の明るい場所に置いて楽しみます。室内に置くと大きな葉に埃がたまりやすいので、軽く湿らせたガーゼなどで時々ふき取ってやると光沢のある美しい葉が楽しめます。なお、葉のホコリ対策には葉面洗浄剤「リーフクリン」も利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

水やり

 春と秋は、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水を与え、夏は毎日与えます。高温多湿を好むので、水やりの際は同時に葉水も与えてください。

 冬は、室内に取り込み乾かし気味に管理します。寒さには比較的強いので、鉢土の表面が乾いたらたっぷり水やりしてください。また、冬の室内は暖房などで乾燥しがちなので、こまめに霧吹きで葉水を与え、湿度を上げてやります。

肥料

 春から秋の生育期に2カ月に1回程度、用土1ℓ当たり2gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を株元にばらまきます。または2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 緑葉のものは耐寒性が強く、3℃程度で冬越しできます。斑が大きく入る品種は寒さに弱く、低温でシミが出ることがあるので、8℃以上の環境で冬越しさせます。

ふやし方

 さし木や取り木でふやせます。

 大きくなり過ぎて植え替えもできない株は、取り木で更新してやります。適度な位置で取り木することで、もう1回、手ごろなサイズから育て直すことが出来ます。適度な位置の幹の皮を剥ぎ、湿らせた水ごけを巻いてビニールシートで覆います。発根が確認できたら、根が出た下で切り離し、新しい鉢に植えつけます。

 また、小さな苗をたくさん作りたい場合は、さし木でふやします。2節ごとに切り、下葉を落として切り口を水で洗い流したら、切った茎の切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、水ごけで巻きます。蒸散量を減らすため、割りばしなどを芯にして、葉を丸めます。5~6号鉢に数本まとめてさしたら、水ごけが乾かないように明るい日陰で管理します。

栽培のポイント

 取り木やさし木などで木を傷つけると、白い樹液が出てきます。樹液に触れるとかぶれたりすることもあるので、必ずビニール手袋などをして作業してください。皮膚についてしまった場合はすぐに洗い流すようにしましょう。

 

監修  園芸研究家 尾崎 忠
1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

害虫・病気対策

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