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栽培管理|コーヒーノキの育て方

監修:園芸研究家 尾崎 忠

コーヒーノキの栽培管理と収穫の方法について紹介します。

コーヒーノキ写真

ここでは観賞用のコーヒーノキについてご紹介します。コーヒーノキは常緑低木ですが、日陰でもよく育つことから室内での栽培も可能で、ツヤのある美しい葉を展開することから観賞用のインテリアグリーンとしても人気です。 ※本ページで紹介している農薬は観賞用のコーヒーノキを対象としたものです。食用のコーヒーノキには使用できませんのでご注意ください。

管理

置き場所

 耐陰性がありますが、本来は日光を好む植物なので、できるだけ日光によく当てた方が元気に育ちます。ただし、真夏は冷涼な気候を好むので、直射日光を避けて、レースのカーテン越しの光に当てます。

水やり

 春から秋の生育期は、鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水やりします。真夏は乾きやすいので、毎日水やりします。冬は生育を休止するので水を控えめとし、乾かし気味に管理します。
葉のホコリ対策には、葉面洗浄剤「リーフクリン」が利用できます。葉のホコリや汚れを落とし、みずみずしい自然な光沢がよみがえります。

肥料

 5〜9月の生育期間中の2ヶ月に1回程度、緩効性肥料を施します。用土1ℓ当たり3gの粒状肥料「マイガーデン植物全般用」を、株元にばらまきます。 または、2週間に1回程度、液体肥料「マイガーデン液体肥料」、「花工場原液」の1000倍液か、「そのまま使える花工場観葉植物用」を水やり代わりに施します。

冬越し

 5℃程度で冬越ししますが、10℃以上の暖かい部屋に置くと、傷みが出にくく安心です。

ふやし方

 さし木や取り木、実生でふやせます。いずれも5月下旬〜8月の高温期に行ないましょう。
 さし木は、充実した枝を2~3節で切り、下葉を落として、切り口に植物成長調整剤「ルートン」を薄くまぶして、赤玉土などにさします。強風の当たらない明るい日陰で乾かさないように管理すれば、約1カ月程度で発根してきます。十分発根し、新芽が数枚伸びてきたら鉢上げします。鉢上げ後は明るい日陰に置き、1週間程度養生した後、徐々に明るい場所に移動させます。
 取り木は、株の20〜30cmほどの高さの位置の樹皮を、1〜2cm幅で環状剥離し、湿らせた水ごけで巻いて、ビニールシートで覆います。3〜6週間ほど経つと、ビニールシート越しに根が見えてくるので、シートの下部で切り離し、5号(口径15cm)の鉢に植えつけます。
 タネからふやす場合は、よく熟した果実の果肉を取り除き、水洗いして薄皮もむいた後に、3号(口径9cm)のポリポットに入れた清潔なバーミキュライトなどの用土に深さ2cmのまき穴をあけて、1ポットにつき1〜2粒のタネをまきます。3〜5週間ほどで発芽するので、ミニ観葉として楽しみます。

 

栽培のポイント

 乾燥に強く、過湿に弱いので、冬は水のやり過ぎに十分注意します。植え替えを怠ると下葉が落ちて見栄えが悪くなるので、できれば毎年植え替えるとよいでしょう。

監修 園芸研究家 尾崎 忠

1973年8月生まれ。(有)エクゾティックプランツ代表取締役として熱帯植物の生産を行う。 帝京大学経済学部経済学科卒業後、公園緑地の樹木名板やサインに関する営業職を経て、2000年に家業である同社に入社する。 約2500~3000種の植物生産管理に携わる傍ら、アブチロンの育種を行う。現在は、トケイソウやハイビスカスの苗をメインに生産中。サンセベリアや、ビカクシダ、ホヤなどのコレクションも豊富。「熱帯植物には、まだまだ魅力的な植物がたくさんあります。一つでも多く家庭園芸に普及するよう努力していきたいです。」

コーヒーノキの育て方のページです。
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