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鉢植え(コンテナ)野菜栽培の最初に知っておきたい、コツのコツ

監修 野菜ソムリエ(ジュニア)  加藤 正明

 畑や菜園がなくても、手軽に野菜を育てられるコンテナ栽培。ベランダやテラスなど、室内から近い場所にコンテナを置くため、目に留まりやすく、こまめに世話ができるキッチンガーデンになります。農業体験農園でさまざまな人に野菜栽培指導を行なっている加藤正明さんに、コンテナ野菜栽培の知っておきたいコツをお尋ねしました。

1. 新しい用土を使おう

 野菜のコンテナ栽培には、ぜひ新しい用土を利用しましょう。古い用土はどうしても病害虫が発生しやすくなります。

土を消毒するときは

→殺菌剤「石原フロンサイド粉剤

ネキリムシを退治するには

→殺虫剤「ネキリベイト

用土をまんべんなく湿らせてから使いましょう

① プランターの6分目ほどの用土を入れ、中央部分をやや凹ませて、底穴から流れ出てくるまで、水をたっぷり注ぐ。





② プランターの縁から3〜4cm下まで用土を入れ、再び水をたっぷり注ぐと、用土全体に水がしみわたる。

2. 大容量プランターを使おう

 野菜をがっちり健やかに育てるには、しっかり根を張れるように大容量のプランターがおすすめです。置き場所の都合にもよりますが、できるだけ大きなサイズを選びましょう。

3. プランターは脚に載せよう

 プランターや鉢を直接土の上に置くと、底穴から伸びてきた根が土にもぐり、移動できなくなります。防草シートを敷いたり、レンガなどの上に乗せるようにしましょう。

プランターは脚に載せる

プランターを脚に載せて底に隙間をあけると、底部の風通しがよくなり、根が元気に育つ。

4. 時期に合った品種を選ぼう

 1年のうち、春と秋の2回まきどきがあったり、春から秋までの長期間タネまきができる野菜は、そのまきどきにあった品種を選ぶことが成功の秘訣です。

ダイコンの場合

春まき
仙水など。
秋まき
三太郎など。

コマツナの場合

春〜秋まき
きよすみ、菜々美、よかった菜など。
秋・冬まき
夏楽天など。

5. 身近に置いてこまめに手入れしよう

 雨が降るときや寒い時期には、プランターや鉢を軒下に移動すれば、野菜が傷むのを防ぐことができます。
 夏は、風通しのよい半日陰に移動して、涼しい環境で夏越しさせます。その際、エアコンの室外機の風が直接当たらない場所を選びましょう。
 各野菜の育て方のページには、水やりの頻度の目安を記載しています。ただし、用土の乾き具合は、置き場所の環境によって大きく違います。その都度、乾き具合をよくチェックして水やりしましょう。なお、野菜に水やりをするときは、基本的に株元へ水を注ぎ、葉にはかけないのがポイントです。

6. 害虫、天候対策にネット類を活用しよう

 不織布や防虫ネットなど、市販のネット類を積極的に活用して、野菜を害虫の被害や寒さ、暑さ、強風からガードしましょう。

ネット類を活用して

手でかんたんに曲がる支柱とネット、ひもなどを組み合わせて利用する。

監修:野菜ソムリエ(ジュニア)  加藤 正明

練馬区農業体験「百匁(ひゃくめ)の里」園主。 野菜ソムリエ(ジュニア)。 34歳まで民間企業に勤め、社会経験を積んだのち、家業の農業を継ぐ。 平成17年度に練馬区農業体験「百匁(ひゃくめ)の里」を開園。 一般市民に野菜作りのノウハウを教えると同時に、野菜の美味しい食べ方も伝えている。 NHK趣味の園芸 やさいの時間 ミニコーナー「達人に学ぶ今月の管理作業」を担当。 著書に「加藤流 絶品野菜づくり」(万来舎)などがある。

土の使い方、プランターの設置の仕方、手入れの方法、害虫・天候の対策など、鉢植え(コンテナ)野菜の栽培をするにあたってのコツをご紹介しています。
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住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。

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