1月-2. 家で過ごす時間が長い冬だから(室内観葉植物)

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観葉植物の多くは休眠中

 観葉植物はその名前のとおり、主に葉を観賞する植物の総称です。そして現代、観葉植物といわれているもののほとんどは、熱帯や亜熱帯地方原産の寒さに弱い植物が中心。低温のこの時期は休眠してしまう株も少なくありません。とくに従来の古い日本の住宅で、夜間は暖房を切る環境では、室内でも朝方にかけてとても冷え込みます。そのため観葉植物は生育を停止したり休眠したりするので、晩秋から早春は乾かし気味にし施肥も行わず、休眠のまま管理するのがセオリーでした。たとえば古い園芸書で多肉質のサンスベリアなどは、「鉢から抜いて新聞紙で包み、春までは押入れにしまっておく」という冬越しの方法が書かれていたのをよく覚えています。今やそこまでしなくても、部屋の最低室温が15℃に満たないなら、多くの観葉植物は水やりを控え、低温期に根腐れで傷めるのを防ぎましょう。

 対する現代的な住宅は高気密で、一年中適温を保ちやすい構造です。そんな環境下で過ごしやすいのは人間だけではなく、観葉植物にとっても同じこと。たとえ狭いベランダしかなくてガーデニングが楽しめないマンションでも、室内での観葉植物栽培には向いているのです。季節は冬でも常春の室内なら、観葉植物は休眠せず生育し続けるので、くれぐれも水やりを忘れないようにしましょう。
なお、休眠中のもの、生育中のものともに、葉の汚れが目につきやすい時期です。ときどき濡れ布巾で拭いたり、汚れを落としツヤを出すリーフクリンなどのエアゾール剤を利用して、身近な観葉植物を美しく整えてあげたいものです。

お手入れの際は手袋をしよう

 さて、そんな観葉植物ですが、当然のごとく食用ではありません。お子さまやペットが誤食しないように、手が届かない場所に置くことが原則です。犬や猫は毛玉を吐くためにイネ科のえん麦を食べるので、形が似た細長い葉の植物は、かじってしまうことがあります。また、エアコンの風で揺れる葉が気になっていたずらをするケースもあります。ペットがいるお宅では、葉が細いものは避け、動きが少ない丸く厚みのある葉をもつ種類を選んでみてはいかがでしょうか。

 さらに、食用ではないということは、植物そのものにシュウ酸カルシウムなどの微量な毒成分が含まれるものもあります。それは植物が自分の身を守るために、もともと持ち合わせていたもので、むやみに恐れることはありません。誤食はせずとも、葉や枝を切った切り口から出る液汁で、皮膚がかぶれることがあるので、手入れの際はビニール手袋や園芸グローブをはめるのがおすすめです。触れた手で目などの粘膜を触るのも止めましょう。
また、冬は観葉植物のさし木の適期ではありませんが、作業中ついさし穂を口にくわえてしまい、舌がしびれたという話も聞いたことがあります。くれぐれもそうしたウッカリには注意して、観葉植物と家族のように身近になれる冬のひとときを満喫してくださいね。

葉面洗浄剤 リーフクリン
観葉植物の葉の汚れやホコリを落とす葉面洗浄剤。
※使用の際はベランダで新聞紙などを敷いて散布してください(液ダレ対策)。

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コラム|ウチダ トモコ
園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

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