5月-4.自分でつくる緑のカーテン

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カーテン植物といえばゴーヤー&宿根アサガオ!

 緑のカーテンブームのお陰でグッと注目が集まったのが、沖縄県の伝統野菜であるゴーヤーと、同じく沖縄県に自生が見られるノアサガオです。
 ゴーヤーは古くから沖縄県で栽培されてきたので、「あばし」「大長れいし」「願寿ゴーヤー」などいくつもの固定種が存在し、その固定種が全国に流通してきました。固定種であれば、そのタネを採取して翌年にまくと同じものが収穫できます。近年では各メーカーによるF1品種のゴーヤーも登場しはじめました。F1なので成長が揃い、丈夫などの長所がありますが、こちらはタネをとってまいても同じものはできないので、毎年植えつけ時期になったら、新しい苗を入手しましょう。
 ノアサガオは宿根アサガオのひとつで、園芸店には「琉球アサガオ」「オーシャンブルー」などの商品名がつけられて並んでいます。丈夫で成長が速いことから、恰好のカーテン向き植物として知られるようになりました。ただし、丈夫で成長がよいことが弱点でもあり、繁茂し過ぎたり、敷地外で殖えてしまったりすることもあります。カーテンの範囲からはみ出さないように、たとえコンテナ植えであっても、伸び過ぎたつるは適宜切って処分することが大切です。
 また、「モミジバアサガオ」「台湾アサガオ」などの名前で出回るモミジヒルガオも、宿根アサガオのひとつです。モミジのように切れ込んだ葉が涼しげで、手軽なカーテン素材として、注目されています。

個性的なカーテンをつくってみたい!

 つる性植物であれば、どれでもネットに誘引して緑のカーテンに仕立てることができます。ただし、暑さに強く、成長が速いものを選ぶことがポイントです。一年草は秋が来たらカーテンも終了、自治体のルールに沿って処分しますが、多年草や木本類は適宜つるを短く切り詰めて、その植物の耐寒温度にあった場所で冬越しさせることになります。関東地方以西では、おおむね軒下など霜に当たらない場所で冬越しできる植物が、緑のカーテンに向いています。その代表が前出のノアサガオ。庭植えでも簡単な霜よけで冬越しできるノアサガオが、広まった理由はこの手間無し加減でしょう。同様な冬越し方法で手間なくオフシーズンをやり過ごせるカーテン植物では、ほかにアサリナ、 マンデビラ、ツンベルギアなどがおすすめです。
 ゴーヤーのように収穫も楽しめるカーテンとして取り組みやすいのは、ミニカボチャ、ヘチマ、つるありインゲン、アカザカズラ、ツルムラサキなど。また、キュウリやミニメロンなども楽しめますが、病害虫防除のひと手間があるので、やや上級者向きでしょう。
 そのほか、花ものと実ものを組み合わせたり、開花時間が違うアサガオ、ノアサガオ、ヨルガオをミックスにするなど、おなじみの植物でも個性的なカーテンは、工夫次第でいろいろ仕立てられます。
 ガーデニングファンなら間違いなく楽しめる、花や葉っぱや果実の日よけ。皆さんの緑のカーテンづくりのヒントになれば、幸いです。

◆緑のカーテンの育て方

コラム|ウチダ トモコ
園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

eグリーンコミュニケーションは、家庭園芸に関する悩みの解決方法、ガーデニングライフを楽しんでいただくための植物の育て方、虫や病気や雑草に関する情報をお届けしています。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。

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