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8月-4.夏はみちくさの宝庫

アサガオの花がらで

 学校教材でもおなじみのアサガオ。子どもがいないご家庭でも、代表的な夏の花として、涼しげな風情が根強い人気です。アサガオが咲き終わったら花がらを集めて、こんなかんたん実験はいかがでしょうか。
 用意するものは、アサガオの花がらと水、透明な容器を数個。それから食酢かレモンの搾り汁、そして重曹です。家庭のキッチンにあるものでできます。

 まず、容器に水を入れて、そのなかでアサガオの花がらを揉んで色水をつくります。誰でもやったことがある色水遊びの要領です。色水を2つに分けて、一方に食酢かレモンの搾り汁を垂らします。そしてもう一方には重曹水を垂らします。それぞれ色の変化をチェックしてみましょう。垂らした液を追加すると、さらに色が鮮やかになります。
 次に、食酢かレモンの搾り汁を垂らした容器に、重曹水を垂らしてみましょう。するとシュワシュワと発泡します。不思議ですね!

 アサガオの青や紫色の花色は、アントシアニンという色素でできています。アントシアニンは、pH(ペーハー/酸度)が低く酸性に傾くと赤く、反対に高くアルカリ性に傾くと青くなるため、色水の変化が起きるのです。また、酸性に傾いた色水にアルカリ性の重曹水を加えると、酸と反応して発泡します。
 アントシアニンはアサガオのほか、赤タマネギやブルーベリー、紫色のトマト、赤いダイコン、赤いシソなどに含まれているので、家庭菜園で収穫したものや、さまざまな花壇の花でも試してみてください。

行ってみよう、植物園や博物館

 さて、次は植物園や博物館などの施設へ出かけてみましょう。この時期なら、夏休みの自由研究のヒントにもなる楽しいイベントや展示が開催されています。アカデミックな施設で直接スタッフから解説やアドバイスをもらえたり、大人でも楽しい休日を過ごせます。また、屋外観察会では、自宅では見られない植物や昆虫、小動物を観察できるという楽しみも。
 わたしも、屋外観察会に参加したときに、マヤランという絶滅危惧種の野生ランを見ることができました。スタッフの解説により、マヤランは菌類に寄生するランで、そのため人為的な栽培ができないことを知りました。

 なお、屋外観察会で自然林や森に入るときは、植物でかぶれたり、葉で擦れて傷になることもあります。主催者に確認のうえ、長袖や携帯用虫よけなどを用意するとよいでしょう。

コラム|ウチダ トモコ
園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

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