9月-2.秋バラの季節

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バラのご機嫌はいかがですか?

 夏を越えて、みなさんのバラの様子はいかがでしょうか。庭植えのバラは、黒星病で葉を落としてしまっていませんか。つるバラはシュートが伸びて、だらしがない姿になっている株をよく見かけます。鉢植えのバラは、水切れや暑さで葉を落としてしまった株があるかもしれません。
 傷んだ姿を見ると、やる気も少々そげてしまいそうですが、晩夏から初秋のこの時期は、バラのリセット時期でもあります。四季咲きの品種なら迷わず、枝先1/3ほどをチョコチョコっと切っておきましょう。葉がたくさん落ちてしまった株なら、できるだけ多く健康な葉を残すように切るのがポイントです。切ったあとは殺虫殺菌剤を散布しておくのを忘れずに。それ以上葉が落ちてしまうのを防げるうえに、浸透移行性の殺虫剤なら、秋にもまた発生するアブラムシやハバチなどの害虫の被害からバラを守ることができます。黒星病・うどんこ病対策もまだまだ気が抜けません。不要枝の整理は病気対策の面からも有効です。さらに追肥も施しておけば、約40~60日後には、春に負けない美しい秋バラを楽しむことができます。
 伸び過ぎたつるバラのシュートは、まっすぐな支柱を立ててまとめておけば、台風で折れることもありません。シュートの数が多過ぎる場合は、間引いて風通しよく管理します。

バラの育て方
バラ

秋バラの魅力

 自宅のバラが秋の花を咲かせるころ、お近くの植物園やバラ園に出向くのもおすすめです。オールドローズをはじめとする一季咲きのバラも咲く、盛大なカーニバルのような春の花盛りとは違いますが、しっとりと落ち着いた風情のローズシーズンを楽しめます。オールドローズとされているものでも、なかには返り咲き、春とは違う表情を見せてくれる品種もあるかもしれません。
 秋のバラの魅力は、まずその花色にあります。春とは少し違う、濃くまろやかな色に咲くものが多く見られます。春に撮った写真と見比べてみるのも楽しいものです。涼しい気候下では花もちもよく、咲き始めから満開、そして散り際、散る様子など、バラのさまざまな花容も堪能できます。さらに、香りも濃厚という人もいますから、ぜひ花に顔を近づけて確かめてみるのもよいでしょう。
 それからもうひとつ。ガーデニング好き、バラ好きなら、秋のバラ園でチェックしたいのが、その管理状況です。一般的に花が少ない夏の間も、プロフェッショナルの手によってしっかり管理されてきたバラ園の株。自宅で育てている品種を探して、見比べてみましょう。仕立て方、夏越しした段階での葉の量、剪定の仕方。参考になるポイントがたくさんあります。人気バラ園でも春よりは、落ち着いて園内を巡れる可能性もあります。また、そうこうしているうちに、各社から、新しいバラのカタログが発行される時期になります。この冬に入手するバラ苗をチェックするためにも、秋のバラ園訪問を休日のプランに組み込んでみませんか。

コラム|ウチダ トモコ
園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

eグリーンコミュニケーションは、家庭園芸に関する悩みの解決方法、ガーデニングライフを楽しんでいただくための植物の育て方、虫や病気や雑草に関する情報をお届けしています。
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