暮らしの中で園芸を楽しむ園芸の基本

まずは知りたい園芸知識

4.基本のタネまきと植え付け作業

4-7.球根を植える

球根植物は植えれば花が咲くハーフメイドの植物。初心者でも失敗なく花を咲かせられます。よい球根ほど、よい花が咲きます。健全で充実した球根を選びましょう。植え付ける際は、球根の種類に適した間隔と深さに合わせて、適期に植えます。なお、球根は植え付ける前にオーソサイドやベンレートなどの殺菌剤で消毒しておきます。

庭に植える

ポイントは場所選びで、日当たりと水はけのよいところが基本。植え付けの時期は一般的に、秋植え球根は９月下旬～10月末までに植えて寒さに当て、寒さが苦手な春植え球根は遅霜の心配がなくなってから植えます。発芽が遅く、どこに植えたかわからなくなることがあるため、目印になる名札などを立てておき、水やりを忘れないようにすることも大事です。

よい球根

大きくて張りがあり、硬く締まっている、健全なもの。

悪い球根

病斑やカビが生えていたり、傷がある球根。平均サイズより小さな球根は、花芽が発育していないので選ばないこと。

球根を植え付ける深さの目安

チューリップの植え付け
① 球根２つ分の間隔をあけて、球根を置いてみる

② 球根３個分の深さの穴を掘る

③ 植え穴に球根を入れる

④ 覆土する

⑤ 名札を立てる

⑥ たっぷり水やりする

＊水やりは、芽が出るまでは表土が乾いたらたっぷりと与え、芽が出てからは、晴天続きで極端に土が乾燥したときだけ、月に１～２回程度与える

基本の植え付け

植え付けの深さは球根３個分、球根と球根の間隔は２個分を目安にする。

ユリの植え付け

ユリは球根の下だけでなく、上からも根が出るので深植えにする。

コンテナに植える

根が十分に張れるよう深めの鉢を用い、鉢底には必ずゴロ土を入れて水はけをよくします。植えつける深さは、球根１個分もしくは球根の頭が隠れる程度に浅く植え、できるだけ根を深く張らせることがポイント。間隔は、球根１個分あけるのが目安です。植え付け後は、鉢底から流れるまでたっぷりと水を与え、日当たりのよい場所に置きます。

植え付け方（チューリップ）

① プランターの底に２㎝程度大粒の赤玉土を敷き、ウォータースペースがとれる程度に用土を入れる。

② まず、好きな花色や目立たせたい花色の球根を並べる。

③ 次に、サブになる花色の球根を並べる。

④ 球根の先がわずかに隠れる程度に用土をかける。

⑤ プランターの両端を持ち、地面に軽くとんとんと打ち付けて、土を落ち着かせる。

⑥ たっぷり水をやる。

植え付ける深さ

根が伸びるスペースを確保するため、球根の頭が隠れる程度の深さに植える。
鉢底石は必ず入れる。

5号鉢に植えられる球根の数

１球・・・コルチカム、ユリ、ラッパズイセンなど
ラッパズイセン、ユリ

３球・・・チューリップ、ラナンキュラス、スイセン、ヒアシンス、リコリス、ダッチアイリスなど
ヒアシンス、リコリス

　

５球・・・アネモネ、バビアナ、オキザリスなど
アネモネ、オキザリス

８～10球・・・フリージア、クロッカスなど
フリージア、クロッカス

ヒアシンス

花が咲いたときボリュームが出るように、間隔をあけずにぎっしり植え付けてもよい。ただし、球根が太ったり、分球するスペースがないので、翌年の開花は期待できない。

球根の種類による植え付けの注意点

ラナンキュラス

球根が乾燥して縮んでいるので、湿らせたバーミキュライトの上に置き、吸水させ芽が出てきたら植え付ける。

アネモネ・ブランダ

乾燥している上に、芽の出るところがわかりにくいので、濡らしたキッチンペーパーなどに包んで吸水させ、芽が出たら植え付ける。

ダリア

生育してから支柱を立てると、土中の球根に傷をつけることもあるので、植え付けと同時に支柱を立てておく。

アマリリス

６号以上の鉢に１球、球根の肩が出るように浅植えし、球根にかからないように水やりする。