暮らしの中で園芸を楽しむ園芸の基本
まずは知りたい園芸知識

毎日の手入れと管理をご紹介します。このページでは失敗のない水の与え方についてご紹介しています。

「園芸の基本」目次に戻る

5.毎日の手入れと管理

5-2.失敗のない水の与え方

やさしいようで難しいのが水やりです。水は、植物が必要としているときに、必要な量を与えることがポイント。庭に植えられている植物は、地中深くまで細根を張り巡らせ、地下水を吸い上げているので、よほど乾かない限り水やりの必要はありません。それでも盛夏に日照りが続けばしおれて枯れることもあります。朝夕の涼しい時間に庭全体にまんべんなく与えるとよいでしょう。
コンテナ植えの植物は、土の量が少ないので、頻繁に水やりしないと枯れてしまいます。鉢土の乾きぐあいを確かめて水やりします。

花壇への水やり

花壇全体に水を撒くときは、ジョウロのハス口を上向きにして水やりをします。こうすると、広範囲にふんわりと水がかかるので、土が跳ね返らず、病気に感染することもありません。なお、花が咲いている花壇には、ハス口を外して水が勢いよく出ないように、口元を指で押さえたり、手を添えて株元に与えるようにします。

ホースでの水やりは水勢に注意

ホースに散水ノズルをつけて与えるが、水の勢いが強いと土をえぐるので、水勢の調整をする。散水ノズルは水の出方が切り替えられるものを選ぶとよい。

庭木の水やり

普段は水やりの必要はありませんが、夏に晴天が続くとしおれたり、花が小さくなったりしますから、そのようなときはたっぷり水を与えます。庭木へは株元ではなく、根の先端付近に与えると効果があります。ただし、頻繁に与えると根の発達が遅れ、深く伸び出さないので過保護にしないほうがよいです。


① 株の周囲に水をためる溝を掘る。

① 株の周囲に水をためる溝を掘る。

② 掘った溝に水を入れる。水が引いたら再度入れて、土中にたっぷりしみこませる。

② 掘った溝に水を入れる。水が引いたら再度入れて、土中にたっぷりしみこませる。

マルチング


・草マルチ

草マルチ

刈り取った雑草で株元を覆う。


・バークチップのマルチ

 バークチップのマルチ

乾燥防止とともに泥の跳ね返りも防げる。

コンテナへの水やり

コンテナ植えでは、水やりが最も大事な管理。地植えと違い、限られたスペースの中で生育するので、地中から水を吸い上げることはできません。用土の表面にサッとかけて濡れている程度では、コンテナの下の方は乾いたままで、やがて枯れてしまいます。用土がからからに乾く前に、十分に水を与えましょう。


水やりの基本

開花中は水が花にかからないように、ハス口を取り、弱い水流で株元に直接注ぐ。


開花中は水が花にかからないように、ハス口を取り、弱い水流で株元に直接注ぐ。

鉢底の穴から水が流れ出るまで与えると、水とともに新鮮な空気も送り込めるので、ウォータースペースがいっぱいになるまで水をやる。様子を見て、流れ出ないときは再度与える。


水やりの基本

水やりの注意

ホースを使って勢いよく与えると用土が飛び散り、えぐれてしまう。コンテナではジョウロを使って与える。


水やりの注意

ジョウロでの水やり

① 口元を押さえると水流が弱まり、泥跳ねが抑えられる。


① 口元を押さえると水流が弱まり、泥跳ねが抑えられる。

② 手を添えると、水流を弱めると同時に水の方向が変えられる。


② 手を添えると、水流を弱めると同時に水の方向が変えられる。

水やりのタイミング

水やりは1日に1回と決めずに、鉢土の表面をチェックし、水を欲しがっているかどうかを見極めるのが大事。鉢土の表面が白っぽく乾いたときが目安です。コンテナの中のほうはまだ湿り気があるという状態で、そろそろ根が水を欲しがりはじめたときに、鉢底から流れ出るまで十分に与えます。

土の色で水やりのタイミングを見る

土の色で水やりのタイミングを見る

鹿沼土は乾いているときは白っぽく(上)、湿っているときは茶褐色(下の右)になるので、指標土になり、水やりのタイミングがわかる。下の左は乾き始めたころの鹿沼土の色。


① スプーン1杯の鹿沼土を表面にばらまいておくと、水分があるときは色が濃く、乾くと薄くなる。

① スプーン1杯の鹿沼土を表面にばらまいておくと、水分があるときは色が濃く、乾くと薄くなる。

② 鹿沼土が白っぽくなったら、水のやりどき。

② 鹿沼土が白っぽくなったら、水のやりどき。

水やりの目安

用土に指を差し込み湿り具合を確かめる。

用土に指を差し込み湿り具合を確かめる。

鉢を持ち上げて、水やりした後の重さと比較してみる。乾いているときと湿っているときでは5号鉢で約150gの差があるといわれているので、かなり軽くなっているはず。

鉢の種類によって乾き方が違う

素焼き鉢は、表面が多孔質で吸水性や通気性に優れ、余分な水分が蒸発するので用土の乾きが早い。鉢の表面が白っぽく乾いたときが水やりの目安。

鉢の種類によって乾き方が違う

プラスチック鉢は非多孔質で吸水性や通気性がないので、用土の乾きが遅い。鉢土の表面が白っぽく乾いたときが水やりの目安。

乾かしすぎた場合の水の与え方

鉢を両手で持ち、水を入れたバケツに一気に沈め、泡が出なくなるまで水につける。用土の表面と鉢底の穴の両方から吸水させ、30分ほどしたらバケツから取り出し、日陰で管理する。

乾かしすぎた場合の水の与え方

土を乾きにくくする工夫

ベランダでは乾燥が激しいので、夏場は水やりの回数が増えるが、鉢土の表面をバークやミズゴケ、ピートモスなどで覆うと乾燥防止になる。

土を乾きにくくする工夫
土を乾きにくくする工夫

夏と冬の水やりの違い

夏は、鉢土の表面が白っぽく乾いてきたときに与えるが、日中に水やりをすると、鉢にたまった水が温まり植物の根を傷めることがあるので、朝のうちに与えるのが無難。
また、ホースを使うときは、中に残っている水が湯のようになっているため、いきなり与えず一度流して水温を確かめてから与えると安心。
冬は、鉢土の表面が白っぽく乾いてから更に2、3日待って与える。なお、水道水は冷たすぎるので、汲み置きして室内に置いた水を与えるようにする。

失敗のない水の与え方についてご紹介しています。
eグリーンコミュニケーションは、家庭園芸に関する悩みの解決方法、ガーデニングライフを楽しんでいただくための植物の育て方、虫や病気や雑草に関する情報をお届けしています。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。

contents