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5.毎日の手入れと管理
5-13.野菜づくりに欠かせない土寄せ
「土寄せ」とはクワやホーなどで土を株元に寄せる作業で、おもに菜園で行います。
風雨や水やりなどによって株元の土が少なくなると、根が露出し直射日光や寒気にさらされて弱るので、露出した根を覆う土寄せは欠かせない作業です。中耕や追肥とセットで行うと肥料が流れ出るのを防げ、生育も促進されます。
土寄せ
1)キョウナの土寄せ
作業適期 間引きの後
葉菜類は間引き後、苗が風雨に当たると倒れやすいので周囲の土を寄せる。株が安定して根の張りもよくなる。
2)ジャガイモの土寄せ
作業適期 草丈が15~20㎝のころ、つぼみがつき始めたころ
覆土が足りないとイモに日光が当たり、緑化して食用にならないため、数回に分けて土寄せしてイモが地上に出るのを防ぐ。土寄せのときに化成肥料を追肥する。
3)サトイモの土寄せ
一度に土を多く寄せると子イモの数が少なくなるので、2~3回に分けて、追肥を施し株元に土を寄せる。
増し土
根や新芽を保護するには、増し土という方法もあります。こちらは主にコンテナ植えに用いられます。なお、風雨や水やりなどで株元が露出しやすいコンテナ植えは、気づいたときに土を足しておきましょう。
1)サクラソウの増し土
作業適期 5月上旬
翌年用の芽を太らせるため、サクラソウの栽培では花後の増し土は欠かせない。花が終わると、地際に新しい根茎が形成されて露出するため、培養土を2㎝程度補充して根茎や芽を覆う。
2)ユリの増し土
作業適期 芽が出た後
上根が出るため深鉢に植えるが、球根を植え付けたら鉢の高さの2/3くらいまで覆土し、芽が出たら上根がよく張れるように増し土する。
3)フリージアの増し土
作業適期 葉が3枚以上になったころ
フリージアやバビアナなどは新しい球根が上にできるので、葉が3~4枚開いたら肥料を施して、鉢いっぱいまで増し土しておく。
4)ジャガイモの増し土
作業適期 草丈が15~20㎝のころ、つぼみが見え始めたころ
コンテナや袋でつくるジャガイモは、増し土がイモの良否を決めるポイント。株元に用土を10㎝ほど足して、イモが育つ場所を確保する。
野菜づくりに欠かせない土寄せについてご紹介しています。
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