暮らしの中で園芸を楽しむ園芸の基本
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ふやして楽しむテクニック:木や草花のリフレッシュと繁殖をご紹介します。このページでは多年草のふやし方についてご紹介しています。

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6.ふやして楽しむテクニック:木や草花のリフレッシュと繁殖

6-5.多年草のふやし方

多年草は、年々生育し、毎年花を咲かせて楽しませてくれます。しかし、4、5年もすると株が大きくなって茂りすぎ、養分や水を奪い合うようになり、生育が衰え花つきも少なくなります。また、蒸れて中心部から枯れてきたり、病気も出やすくなります。
株を若返らせるためにも3~4年に1度は掘り上げ、大株を分けて新たに植え直しましょう。植物をリフレッシュすると同時にふやすこともできるので、一挙両得です。

株分け

株分けには、掘り上げて芽をつけて分ける方法、サッカーやランナーを切り離す方法などがあります。根をつけたままふやせるので、簡単で確実な繁殖方法ですが、その植物の生育にあった方法で適期に行うのが大事。時期が悪いと、せっかく分けた株の根つきが悪く、枯れることもあるので注意しなければなりません。一般に、早春から春に咲くものは秋に、夏から秋に咲くもの、寒さに弱いものは春に行います。


芽で分ける

3~4芽が1株になるように根をつけて、できるだけ手で分けます。手で分けられないものは消毒したハサミや刃物で切り分けますが、いずれも芽や根を傷めないように気を付けて行います。


1)アガパンサス

アガパンサス

株分け適期 3月中旬~4月中旬、9月中旬~10月


① 根を傷めないように、株の周りを大きめに掘り起こす。

① 根を傷めないように、株の周りを大きめに掘り起こす。

② 1株に3~4芽つけて、手で割る。

② 1株に3~4芽つけて、手で割る。

③ 株間を30~60㎝とって植えつける。

③ 株間を30~60㎝とって植えつける。

株元から芽が出て大株になるギボウシや根が絡まっているものなどは、ハサミや刃物で切り分けると根を傷めない。

③ 株間を30~60㎝とって植えつける。

2)ジャーマンアイリス

ジャーマンアイリス

株分け適期 7月下旬~10月中旬、花後


① 根茎を掘り上げ、新芽のついた新しい根茎の付け根を手で分ける。

① 根茎を掘り上げ、新芽のついた新しい根茎の付け根を手で分ける。

② 根の先端を切り、植え傷みを防ぐため葉先も切る。

② 根の先端を切り、植え傷みを防ぐため葉先も切る。

③ 根茎の直径の半分が地上に出るように浅めに植える。連作を嫌うので場所を変える。

③ 根茎の直径の半分が地上に出るように浅めに植える。連作を嫌うので場所を変える。

植え替えない年の手入れ(庭植え)

庭に植えた宿根アスターは、3~4年に1度株が混み合ってきたら、株分けして植え替えますが、植えっぱなしにするときは、生育を始める2~3月と生育が終わる前の9~10月に、緩効性化成肥料を施し、軽く耕して土に混ぜ込んでおきます。


花が終わったら株元から切り戻して追肥し、土に混ぜ込む。

花が終わったら株元から切り戻して追肥し、土に混ぜ込む。

子株を分ける

1)グズマニア

アナナス類は花が咲いた株からは二度と花が咲かないので、子株を育てて更新する。
子株を分ける適期 5月上旬~8月

① 子株を基部の堅いところをつけて、親株からていねいに折り取る。

① 子株を基部の堅いところをつけて、親株からていねいに折り取る。

② 湿らせたミズゴケで子株の根元を包む。

② 湿らせたミズゴケで子株の根元を包む。

③ それぞれを別の鉢に植え付ける。

③ それぞれを別の鉢に植え付ける。

2)イチゴ

イチゴ

イチゴは親株を育てていると株が劣化し、実つきが悪くなる。よい実を収穫するには毎年ランナーについた子株を植えて株を更新する必要がある。1株の親から30株前後の子苗がとれる。

子苗とり適期 6月中旬~10月上旬
親株に近い苗は育ちすぎて老化しているので、親株から数えて2~4番目の子株を選ぶとよい。

① 培養土を入れたポリポットに子苗を植え付け、U字形に曲げた針金でランナーを固定する。

① 培養土を入れたポリポットに子苗を植え付け、U字形に曲げた針金でランナーを固定する。

② 根づいたら親株側のランナーを3~5㎝残して切り離し、秋の植え付けまで管理する。

② 根づいたら親株側のランナーを3~5㎝残して切り離し、秋の植え付けまで管理する。

多年草のふやし方についてご紹介しています。
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