暮らしの中で園芸を楽しむ園芸の基本
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ふやして楽しむテクニック:木や草花のリフレッシュと繁殖をご紹介します。このページでは球根植物のふやし方についてご紹介しています。

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6.ふやして楽しむテクニック:木や草花のリフレッシュと繁殖

6-6.球根植物のふやし方

球根の種類によってふえ方やふやし方はいろいろですが、おもに球根が自然に分かれて数がふえる分球によってふやします。これも株分けの一つです。
花が咲き終わって葉が黄変し始めたら球根を掘り上げますが、庭で植えっぱなしにする場合でも、球根が込みすぎて花が咲きにくくなってきたら掘り上げます。
コンテナ植えの多くは、毎年掘り上げて植え替えたほうが生育がよく、花もよく咲きます。
掘り上げた球根は、ふえた子球を分けて次の植えどきまで保存します。

球根を太らせるには花後が大事

親の球根から発生する子球は、花が咲き終わると、葉でつくられた養分と根から吸収する養分が蓄えられて急速に肥大します。タネをつけないように花がらを摘み、養分をつくる葉を大事にすることがポイント。


① 花がらを取り除くと球根を太らせることができる。

① 花がらを取り除くと球根を太らせることができる。

② 花が咲き終わった直後に施すお礼肥は、新たにできる球根を太らせる役目をする。

② 花が咲き終わった直後に施すお礼肥は、新たにできる球根を太らせる役目をする。

③ 葉は枯れるまで大事にする。旺盛に葉を伸ばすスイセンは葉を束ねておくと邪魔にならない。

③ 葉は枯れるまで大事にする。旺盛に葉を伸ばすスイセンは葉を束ねておくと邪魔にならない。

球根のふやし方いろいろ①

分球

球根が分かれてふえることが「分球」です。球根の形や種類によって、分球の仕方もいろいろですが、自然に球根が分かれるものだけでなく、ダリアなどの根茎を人為的に切り分ける作業も分球と呼んでいます。


【親球が分球して肥大するタイプ(鱗茎)】
1)スイセン

スイセン

球根が混み合ってきたら、花後、葉が黄色くなってから掘り上げる。

掘り上げ適期 5月下旬~6月上旬

保存 雨の当たらない風通しのよい日陰で乾燥貯蔵

植え付け 10~11月

手で簡単に分けられるようなら切り離すが、無理に切り離すと傷口が大きくなるので注意する。

2)ムスカリ

ムスカリ

3年以上たって草姿が乱れてきたら、花後、葉が黄変してから掘り上げる。親球につく子球を外して植える。子球は2~3年たって充実すると開花する。

掘り上げ適期 6月中旬~7月中旬

保存 雨の当たらない風通しのよい日陰で乾燥貯蔵

植え付け 10~11月


【球根が更新するタイプ(鱗茎、球茎)】
1)チューリップ

チューリップ

花後、早めに花がらを摘み、葉が黄変し始めたら掘り上げる。親球が消滅して、新しい球根が数個できるので、子球を分ける。

掘り上げ適期 5月上旬~中旬

保存 ネットに入れ、雨の当たらない風通しのよい日陰で乾燥貯蔵

植え付け 10~11月


2)グラジオラス

① 10月上~中旬、葉が黄色くなってきたら木子を落とさないように掘り上げる。

① 10月上~中旬、葉が黄色くなってきたら木子を落とさないように掘り上げる。

② 水洗いして土を落とし、平らな箱に並べて3~4日、日陰で乾燥させる。

② 水洗いして土を落とし、平らな箱に並べて3~4日、日陰で乾燥させる。

③ 木子を外して葉を切り、新しい球根の下にある干からびた親球をとる。

③ 木子を外して葉を切り、新しい球根の下にある干からびた親球をとる。

④ 新球と木子を、雨の当たらない涼しい場所で貯蔵する。

④ 新球と木子を、雨の当たらない涼しい場所で貯蔵する。

⑤ 植え付け適期は4~5月。大きな球根は10㎝、小さな球根は5~6㎝、木子は2~3㎝の深さに植える。

⑤ 植え付け適期は4~5月。大きな球根は10㎝、小さな球根は5~6㎝、木子は2~3㎝の深さに植える。

球根のふやし方いろいろ②

【親球が肥大し、分球しないタイプ(塊茎)】
1)アネモネ

アネモネ

花後、茎葉が枯れてきたら掘り上げる。親球が消えずに残り、年々肥大して大きくなる。分球はしないが芽数がふえるので、大きくなった球根は芽をつけて切り分けてふやす。

掘り上げ適期 5月下旬~6月

保存 雨の当たらない涼しい日陰で乾燥貯蔵

植え付け 10~11月


【塊根の分球】
2)ダリア

ダリア

関東地方以西の暖地では防寒すれば植えっぱなしにできるが、寒さで球根が腐る恐れがあるので、霜が降りる前に掘り上げ、室内で保存すると安心。分球は植え付け前に行う。

掘り上げ適期 10月下旬~11月中旬

保存 湿らせたバーミキュライトに埋めて室内で貯蔵

植え付け 3月下旬~4月
*根茎のカンナも同様に掘り上げ、室内で保存すると安心

分球以外のふやし方

ユリ

地植えは2~3年に1回、コンテナ植えは毎年、地上部が枯れたら球根を掘り上げます。ユリは分球のほか木子や鱗片でもふえます。タカサゴユリなどはタネ、オニユリはむかごでもふやせます。

1)鱗片繁殖

花を咲かせるような球根に育つには3~4年かかるが、親と同じ性質の品種を一時にたくさんふやせる。
適期 9月
球根は殺菌剤で30分ほど消毒し、日陰で乾かしておく。

① 大きな球根を選び、鱗片を1枚ずつ15~30枚はがす。外側の1列は除いてバーミキュライトに浅くさし、挿し床を乾かさないようにする

① 大きな球根を選び、鱗片を1枚ずつ15~30枚はがす。外側の1列は除いてバーミキュライトに浅くさし、挿し床を乾かさないようにする

② 基部に子球ができて発芽する。1片に2球前後の子球ができるので、葉が数枚出て5~10㎝に伸びたら、1球ずつ取り外して別々に鉢に植える

② 基部に子球ができて発芽する。1片に2球前後の子球ができるので、葉が数枚出て5~10㎝に伸びたら、1球ずつ取り外して別々に鉢に植える

2)むかご、木子繁殖

むかご、木子繁殖

地上部にできるむかごや、地下部にできる木子をバーミキュライトに埋めておいてもふやせる。花を咲かせるまでにはどちらもふつう2~3年かかる。

球根植物のふやし方についてご紹介しています。
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