暮らしの中で園芸を楽しむ園芸の基本
まずは知りたい園芸知識

季節の手入れと管理をご紹介します。このページでは夏越しのコツについてご紹介しています。

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8.季節の手入れと管理

8-1.夏越しのコツ

梅雨の時期から盛夏にかけては、植物にとっては過酷な季節です。特にヨーロッパや南アフリカ原産の植物の多くは、日本の高温多湿の気候を嫌います。
湿度の高い梅雨の時期は、蒸れて病害虫が発生しやすく、また、用土が乾きにくいので根腐れを起こすなど、株が消耗します。消耗したところに、梅雨が明けると、一転して強い日差しが照りつけ、厳しい環境の変化にさらされます。管理が難しいのは寒い冬よりむしろ暑い夏で、北海道や東北地方以外では、夏場をうまく乗り切れば、その後の生育もよくなります。

梅雨対策

高温多湿で株が蒸れやすいうえに、日照不足から徒長して姿が乱れるので、切り戻して蒸れを防ぐとともに、長雨による根腐れ防止のために、コンテナ植えは軒下やベランダに取り込み、雨に当てない工夫をしましょう。

花の傷みを防ぐ

開花中の鉢花は、雨に当たると花が傷みやすいので、軒下やベランダに取り込んだり、木の下などに吊るして長雨から守る。

枝透かしや切り戻しをして蒸れを防止する5-9.株を若返らせる切り戻し参照
株全体が密になると、蒸れて枯れ込んだり、病害虫が発生しやすくなるので、枝を透かしたり、切り戻して蒸れを防ぐ。

受け皿は外す

梅雨どきは鉢の受け皿を敷いておくと雨水がたまり、根腐れの原因になる。受け皿は外しておいたほうがよい。

風通しをよくして蒸れを防ぐ

ベランダや庭に鉢を直接に置かないで、ポットフィートなどをかませて、鉢底を浮かせると空気の通りがよくなる。また、鉢と鉢の間隔をあけて風通しを図り、蒸れを防ぐ。

畑などでは、敷きわらなどでマルチングをして泥はねを抑える。

暑さ対策

一般的に植物は30℃を超えると生育が抑えられて弱ってしまい、病害虫にも侵されやすくなります。特にコンテナ植えは土の量が少ないため、容器の中の温度が上がって植物の根の傷みがひどくなりますから、二重鉢や打ち水などをして、鉢土の温度を上げない工夫をしましょう。

アルミホイルで鉢を包む

プラスチックの鉢は、まわりをアルミホイルで包むと光を反射して、土の温度が上がるのを和らげる。

二重鉢にする

二回りくらい大きな素焼き鉢に鉢ごと入れ、すき間に土や軽石などを入れて二重鉢にすると、気化熱によって鉢内の温度を下げる効果があり、乾燥も防ぐ。水は鉢土だけでなく、周囲の容器の土にも十分与える。

打ち水で地温を下げる

夕方、コンテナ植えの周りにたっぷり水をまくと、水蒸気になって蒸発するとき気化熱を奪い、周辺も涼しくなる。

葉水をする

葉水は打ち水同様、水分の蒸発を利用して温度を下げることができるので、葉の表面だけでなく、葉裏側からもたっぷりかける。鉢植えならスプレーで与える。葉水は、ホコリを洗い流したり、ハダニなどの駆除効果もある。

日よけ対策

過度な光線を受けると葉やけを起こします。特に林床に育つ山野草や洋ラン、斑入り葉の植物は、強光線に当たると葉が茶色に変色し、傷んだ葉はもとに戻らず、その後の生育にも影響します。遮光ネットなどで夏の強い日差しを避ける工夫をしましょう。

木陰を利用する

強光線を嫌う植物は、木の下に吊るして日光をさえぎるとともに、温度も下げる。

よしずを利用する

栽培棚やベランダによしずを立て掛け、直射日光や西日を避ける。

遮光ネットで強光を遮る

遮光ネットや寒冷紗を張って覆い、日よけをする。この時期は遮光率が50%ほどの黒い寒冷紗を用いるとよい。

夏越しのコツについてご紹介しています。
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