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【バラ栽培】5月のバラのお手入れ~植え付け・水やり・切り戻しはどうする?~

新緑が目に鮮やかな5月。

いよいよ待ちに待ったバラの開花シーズンが訪れます。
美しい花と芳しい香りに目や心を奪われる方も多いと思いますが、花を愛でるだけでなく、生育に合わせてお手入れをすることも欠かせません。

本記事では、5月にやっておきたいバラのお手入れについて、分かりやすくご紹介します。

●新苗の植え付けは6月中旬までに

新苗(春苗)とは、前年の春先に畑に播種(はしゅ)して育てたバラの苗を秋から冬に接ぎ木し、鉢上げした若い苗木のこと。

小さなポットに植えられているので、株を大きくするために植え付けが必要です。

 

植え付けのポイント 

6月中旬までに終わらせること。根を崩すと株が傷むので、ポットから取り出すときに根鉢を崩さないよう注意してください。

苗を植え付ける鉢が大きすぎると、用土が乾きにくく根がよく育たないため、新苗の植え付けには8号サイズの鉢がおすすめです。

 

新苗の植え付けの手順 

【1】用意した鉢の底に鉢底石を敷き詰めます。

【2】元肥配合のバラ用培養土、もしくは粒状肥料を混ぜた土を用意します。

【3】新苗の接ぎ木部分が鉢の縁から約2cm下になるように、苗の高さを決めます。

【4】決めた高さの位置になるように土を入れていきます。まずは、新苗を鉢の中に据えて、根の下半分まで土を入れましょう。

【5】バラ専用活力剤を薄めた水をたっぷり用意し、土と根をなじませます。残りの土を入れ、同じように水を与えながら植え付けていきます。

【6】土を入れたら、株がぐらつかないように支柱を立て、新苗を固定します。

【7】【5】の活力剤を薄めた水を、鉢底穴からしたたるくらいたっぷり与えましょう。この時、5cm程度はウォータースペースとして確保してください。病害虫対策で株元に専用粒剤をまいたら完了です。

 

植え付けから1~2週間経過すると、根が新しい土になじみ始めます。このタイミングで肥料を与えてください。肥料が足りなくなると生育が衰えるので、肥料を欠かさないようにすることも大切です。

 

新苗の植え付けにおすすめの商品 

※上記の手順【2】

・バラの新苗の植え付けには、バラ専用の培養土を!「マイローズ ばらの培養土

・バラの元肥&追肥に最適「マイローズばらの肥料

※手順【5】

新苗の植え付け時に使いたい「マイローズばらの活力液DX

※手順【7】

まくだけでOKの粒剤。新苗の病害虫対策に「ベニカXガード粒剤

●水やりは土の表面が乾いたらたっぷりと

5月は気温が上昇する時期。バラの成長とともに葉の面積が増えると、葉からの蒸散も激しくなるため、さらに多くの水を必要とします。

水やりをするタイミングは、土の表面が乾いた時。午前8時~10時ごろの時間帯に、根元に静かに流し込むようにたっぷりと水を与えることが大切です。

特に、芽が出てからつぼみが色づくまでの水切れは、花芽が育たない原因となるので注意しましょう。
※水を与えすぎて過湿状態が続くと、根が深く張らず乾燥に弱くなってしまいます。土の表面の状態に注意してください。

●切り戻しの方法とタイミング

咲き終わったバラをそのままにしていると、灰色かび病などの原因になったり、次のつぼみの生育を妨げる原因となったりします。

そのため、花が咲き終わってしおれてきたら、忘れずに花がら摘みをすることが大切です。花がら摘みの後は、次の花芽を出すために枝を整える切り戻しをしていきます。

この花がら摘みと切り戻しは、バラのタイプによって3つにわけることができます。タイプ別に、花がら摘みと切り戻しのタイミングをご紹介します。

一輪咲きタイプ

枝の先に大きな花を一輪咲かせるタイプの場合、花が咲き終わったタイミングで『今年伸びた枝の半分、株の外側にある5枚葉の上』で切ります。

この時、枝の半分まで切ってしまうのは、花のすぐ下の枝は細く、次に咲く花が小さくなってしまうため。
ある程度枝が太くしっかりしている場所で切ることによって、次も大きな花を咲かせることができるのです。

また、バラの枝は、葉の付け根から伸びます。内側についている葉の上で切り戻すと、次の枝は内側に伸びるため、樹形や風通しが悪い状態となります。

風通しもよく、病気になりにくい枝を育てるためにも、外側についている葉の上で切り戻すようにしましょう。

②房咲きタイプ

枝先にいくつもの花を咲かせるタイプのもので、真ん中のバラが先に咲き、そのあとから周囲のバラが咲きだします。

このタイプのバラの花がら摘みと切り戻しのタイミングは、まず、真ん中のバラが咲き終わったタイミングで、その花がらを花のすぐ下で切ります。

そして、周りの花が咲きそろったタイミングで花枝の半分、株の外側の5枚葉の上で切り戻しましょう。

脇から花枝が出るタイプ

花が咲き終わる前にその花の下から側枝が伸びてつぼみを付けるタイプです。次々と咲く花を楽しむことができます。

このタイプは、一番初めの花と側枝についたつぼみがそれぞれ咲き終わったタイミングで花の下で切り、最後に、枝の半分の位置で切り戻す、という手順でお手入れをしましょう。

●病害虫の予防も忘れずに

気温が上がる5月は、うどんこ病や黒星病の発生に注意が必要です。また、アブラムシやコガネムシ、ゾウムシやハダニといった害虫の活動も活性化するので、見つけ次第、駆除するようにしましょう。

開花を楽しみながらこまめなお手入れを

5月から開花シーズンを迎えるバラ。

満開に咲き誇るバラを堪能するのはもちろん、健やかな生長のために、花がら摘みや切り戻し、水やりなど、こまめなお手入れを欠かさないようにしてくださいね!

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