【バラ】来春の咲き方は11月のお手入れ次第⁉～大苗（秋苗）の選び方と植え付け

気温が下がり、秋バラも終わりに近づく11月は、バラの大苗（秋苗）の植え付けの適期です。

この記事では、大苗（秋苗）の特徴や選び方、鉢植えタイプの植え方や施肥のコツを詳しくご紹介します。

来年の春にキレイなバラの花を楽しめるかどうかは、この時期のお手入れ次第。

最後までしっかりチェックしてくださいね！

バラの大苗（秋苗）とは、前年もしくは今年初めに接ぎ木した苗を、春から晩秋まで地植えで育てたもの。

一方、春に販売される新苗は、畑に植えることなく、接ぎ木したらすぐにポットに植え付けたもの。

つまり、新苗に比べて大苗は、バラ栽培のプロが秋になるまで半年以上、しっかりと育てた苗のこと。バラ栽培ビギナーでも安心して栽培できます。

大苗には下記の3タイプ。

● 裸苗
● 鉢植え
● ロング・ポット苗

それぞれにメリットとデメリットがあります。

裸苗
鉢などに植え替えることなく、根を洗った状態で流通しているもの。

根の状態が分かりやすく、価格が手ごろなのが特徴ですが、手元に届いたらすぐに植え付ける必要があります。


鉢植え
その名の通り、鉢に植えられて販売されている大苗のこと。

植え替えずにそのまま育てることができますが、根の状態を知ることはできません。


ロング・ポット苗
細長いプラスチック製の鉢に植えられた大苗のこと。

鉢に植えられているのでしばらくはそのまま育てることができます。

ですが、小さな鉢に入れるために根を切り詰めすぎているケースがあるなど、あくまで仮植え。購入後は改めて植え付けをしなくてはなりません。


それぞれのメリットとデメリットから、どのタイプの苗を購入するかを決めるといいでしょう。

大苗を選ぶときのポイント

①枝が太く、堅くしまっているものを選ぶ。
細い枝がたくさんあるよりも、少ない本数でも太い枝があるほうが、これからの成長が見込めます。

特に同じ品種で比べるのなら、より多くの太い枝があるものを選んでください。


②枝の表面
枝の表面の縦の筋は、養分をしっかり蓄えた充実している枝の証。

枝が太くても、枝の表面に縦の筋がない場合は、養分が少なく冬に枯れてしまうことも。大苗を選ぶときには、必ずチェックしてください。

大苗を購入したら、植え付けをしていきます。

鉢植えタイプの大苗の植え付けで必要なものは、主に下記。

● 根鉢より一回り大きいサイズの鉢
● 鉢底石
● バラ用の用土
● 活力剤や肥料

苗の準備
根をよくほぐし、広げるように植え付けるのがポイント。

古い根がある場合は、切り取ってください。

裸苗は、購入したらすぐ水の入ったバケツ等に入れ、数時間給水させてから植えましょう。活力剤を薄めた水に1時間ほどつけるのもおすすめです。

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鉢への植え付け
最初に根の下半分まで土を入れて、活力剤を薄めた水で土を湿らせて、土と根をなじませます。

さらに残りの培養土を入れ、活力剤入りの水でなじませます。このとき接ぎ木テープの部分を土に埋めないように注意。

植え付けたら、活力剤入りの水をたっぷり与えましょう。

植え付ける場所に穴を掘って元肥を入れます。

元肥と庭の土をよく混ぜて穴の半分くらいまで土を入れたら、肥料が入っていない庭の土を重ねた後に苗の植え付けをします。

施肥は苗の根に肥料が直接触れないようにするのがポイントですがマイローズばらの肥料は直接触れても肥料焼けしないので安心です。

あとは、継ぎ目が土の上に出るように調整しながら、根に土を被せましょう。

苗を植えたら苗の周りを少しほって溝を作り、水をたっぷりと与えます。

どちらの場所に植え付ける場合も、植えた後は支柱を立てて苗がぐらつかないようにすると安心です。

大苗の植え付けの適期は11月と言われています。

その理由は、休眠前に植え付けることで冬の間に伸びた根から栄養をたっぷり蓄えることができるため。

根がしっかり張れば、冬の寒さへの抵抗力も上がります。

もし、この時期の植え付けを忘れてしまったという場合は、そのまま花を咲かせて、花が終わってから6～7月頃に鉢増しを。

なお、バラ鉢の植え替えは、根が回っていなければ翌年に繰り越しても問題ありません。
バラの様子をよく観察して、適切に対応してあげましょう。

バラの休眠期に近づく11月。

来春キレイな花を咲かせることができるよう、本記事で紹介した内容を参考に、大苗の購入・植え付けをしてみてください。

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