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【ガーデニング雑学】2024年の干支「辰」にちなんだ植物10選

あと数日で2023年は終わり、いよいよ2024年が始まります。
2024年の干支は「辰」、動物に当てはめると竜です。

竜は十二支の中で唯一空想上の動物ですが、中国や日本の神話にはさまざまな竜が登場しており、縁起の良い生きものとされています。

本記事では、そんな干支の「辰」にちなんだ植物を10種、ご紹介します。

「干支=動物」だけではない?

干支は12匹の動物で表されるため、「干支=動物」という印象が強いかもしれませんが、本来は、それぞれの干支で植物の成長サイクルを意味していた、という説もあるそう。

その成長サイクルの中で、辰年は「植物がよく育ち、形が整う時期。成長の盛んな段階。」

成長が盛んになる年に、辰(竜)にちなんだ植物を育てみるのはいかがでしょうか?

竜胆(リンドウ)(リンドウ科)

青や紫、水色などの寒色系から白やピンク、赤と色とりどりの花を付ける多年草。

枕草子にも記述があるなど歴史が古く、その根は薬草として用いられます。
この根を乾燥させて作られる漢方薬の苦さが「竜の肝のように苦い」と言われたことから、「竜胆」と命名されたといわれています。

竜の髭(リュウノヒゲ)(キジカクシ科)

森林性サボテンのグループに属し、海外では「ピタヤ」と呼ばれることが多い植物です。

日本では「ドラゴンフルーツ」という呼び名がポピュラーです。果実の皮がまるで竜のうろこのように見えることからそのように命名されたのだとか。

夜の間だけ、大きな白花を咲かせることから、「ムーンフラワー」「夜の女王」などの異名でも呼ばれます。

カリウムや食物繊維、アルブミンを含むことから、ドラゴンフルーツを食べることで、高血圧の予防や便秘の解消、解毒効果などが期待できます。

ドラゴンフルーツ(サボテン科)

つるをフェンスや壁、支柱に結び付けて固定し、つるの伸びる方向やバランスを調整する作業のことです。

スナップドラゴン(金魚草)(オオバコ科)

「スナップドラゴン」は、金魚草の英名です。
独特な花姿を竜に見立てて、「snap dragon(スナップドラゴン)」=噛みつく竜と呼ばれるようになったのだとか。

日本名は、花の姿が金魚に似ていることから名付けられていますが、金魚と竜という全く別の生き物を連想したのが面白いところです。

4月〜6月にかけて、赤やピンク、黄色や橙など、さまざまな色の花を咲かせます。
多年草の植物ですが、高温多湿に弱いため、一年草として扱われています。

スナップドラゴン(金魚草)の育て方はこちら  

竜舌蘭(リュウゼツラン)(リュウゼツラン科)

アガベ」の名でも、よく知られる多肉植物。
分厚く、葉先が剣先のようにとがっているのが「竜の舌」のイメージから、その名が付けられたといわれています。

直径5cm〜5m以上のものまで、300種類以上の種類があるとされ、10年〜数十年かけて花が咲き、花が咲いたら枯死してしまうそう。

大型のリュウゼツランの花は100年に1度咲くといわれ、それにちなんで「センチュリープラント」とも呼ばれます。

リュウゼツラン(アガベ)の育て方はこちら

キンミズヒキ(金水引)(バラ科)

日当たりのいい道端や野原、山林などに生息する多年草。

7月〜9月にかけて、黄色の小さな5弁花が穂状に咲く様子から、「金水引」と名付けられました。

生薬名を「竜牙草」または「仙鶴草」といい、消炎剤や止血剤として用いられています。
また、キンミズヒキはタンニンを多く含むことから、下痢止めの効果も。ただし、タンニンを摂りすぎると便秘になってしまうため、注意が必要です。

ギンリュウソウ(銀竜草)(シャクジョウソウ科)

湿度の高い山の中で菌類に共生している腐生植物。

葉緑素を持たず、白く透き通っている姿から「ユウレイタケ」とも呼ばれ、キノコと勘違いされることも多いのが特徴です。
4月〜8月に花が咲き、水分が多い液果の果実を付けます。

葉が退化した鱗状に見えることや、白い茎がまっすぐ伸びて、花が咲いたときに竜が首をかしげているように見えることから、「ギンリュウソウ」の名が付いたとされています。

2022年11月には、新種の「キリシマギンリュウソウ」が神戸大学の末次教授らによって発表されました。

タマサンゴ(玉珊瑚)(ナス科)

夏に白く小さな花を咲かせた後、秋から冬にかけて小さな赤く丸い実をつける常緑低木。
耐寒性が低いため、日本では一年草として扱われます。

英名はエルサレムチェリー。冬に赤い実をつけていることから「フユサンゴ(冬珊瑚)」と呼ばれたり、竜の持つ玉に実が似ていることから「リュウノタマ」と呼ばれたりします。

リュウノウギク(竜脳菊)(キク科)

日当たりのいい山地や草地に生える多年草。
茎が細く、10月〜11月にかけて直径3~5cmの白い花を咲かせます。
葉や茎から「竜脳」に似た香りがするため、この名前が付けられたとされています。

葉茎を乾燥させて刻んだものをお風呂に入れると、血行を促進する効果も。
腰痛や冷え性・神経痛などの改善が期待できます。

タツノツメガヤ(竜ノ爪茅)(イネ科)

日当たりのいい場所に生える一年草。
稈は房状で、ときに扁平。幅2~5mm、長さ5~9cmの線形の葉には、縁に毛があります。

7月〜10月にかけて咲く穂状花序が、竜が爪を広げている様子に似ていることからこの名前が付けられたとされています。

縁起のいい「辰」にちなむ植物を育ててみては

そのほか、「大銀竜」やダリアの名花「黒竜」など、「竜」が付く植物は数えきれないほどあります。
「辰」は、十二支の中で唯一の架空の生きものであり、一番縁起がいいとされるもの。

2024年はもうすぐそこ。
辰年にちなんで「竜」や「ドラゴン」を名に持つ植物を育ててみるのも面白いかもしれません。

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