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【3月のバラのお手入れ】春の開花を前に注意しておきたいポイントとは

3月になると、日に日に日照時間が長くなり、暖かくなってきます。

この時期になると、バラも休眠期を抜け、新芽を出し、若葉が茂り、どんどん成長をはじめる生育期に移ります。

そんなバラを上手にサポートするために、3月のバラに「やってはいけないこと」「やっておきたいこと」をおさらいしましょう。

●植え付け&植え替えは控えて

気温の上昇とともに活動しやすくなってくる時期ですね。そんなこの時期にバラの植え付け、もしくは植え替えをしたい、と思う方もいるのではないでしょうか?

でも、3月になってからの植え付け・植え替えはちょっと待って。

気温の上昇とともに、バラも新芽を出して成長を始めますが、地下でも根がぐんぐん生育していきます。この育ち始めたばかりの根はか弱く、ダメージに弱いものです。
もし、この時期に植え付け・植え替えをして、根やその周囲の土をいじると、バラに大きなダメージを与える場合も。

3月に入ってからの植え付け・植え替えは控えるようにしましょう。

●水切れに要注意

新芽が伸びだしてから花が咲くまでの時期は、たくさんの水を必要とします。
この時期に水が不足すると、生育が遅れるだけでなく、せっかくついた蕾が落ちてバラの花が咲かなくなってしまうことも。

開花の時期のためにも、しっかり水やりをするようにしましょう。
特に乾きやすい鉢植えのバラは、表土が乾き始めたタイミングでたっぷりと水やりすることが大切です。

●成長に応じて施肥を

新芽の成長を後押しし、5月にキレイな花を咲かせるために、3月中旬から追肥を行います。ただし、冬にしっかり元肥をしている場合は、追肥は必須ではありません。花芽が分化する時期に肥料を与えすぎると、花が咲かないこともあるのでご注意を。

鉢植えには、速効性のある液肥を、庭に地植えしているなら、株の周囲に粒状肥料をまくのもよいでしょう。

※バラにはバラ専用の肥料を!「マイローズばらの肥料」、「マイローズばらの天然有機肥料

③花がら摘みをしていない

シクラメンに限らず、花がらを放置すると種ができ、種に栄養をとられることで次の花が咲きにくくなります。

シクラメンの花弁の色が変わり始めたら、花茎の下をつまみ、株元から引き抜きましょう。
もし途中で千切れてしまうと、そこから病気になることもあるのでご注意を。

黄色く枯れ込んだ葉も同じ方法で摘み取ることで、株の蒸れを防ぎ、病気を予防することができます。

●新芽が複数出てきたら「芽かき」を忘れずに

本格的な春に向けて、バラはどんどん新芽を発生させますが、1つの芽から複数の新芽が出てくる場合は要注意。

そのままにしておくと栄養が分散し、良い花が咲かなくなります。
また、枝が混み合うと風通しが悪くなり、病害虫が発生する原因にもなります。

芽が1~2cmぐらいのミニサイズのうちに、力強い芽を残す「芽かき」をしましょう。


「芽かき」をする際のポイントは、

・手で摘み取ること

・芽が伸びた時をイメージして、残すものをどれにするか判断すること。

特に大輪の花を咲かせる品種は、しっかり丁寧に芽かきしてください。

芽かきの際に傷んだ新芽を見つけた場合は、切り戻しを。
新芽の出ている根元で切り戻すことで、花芽がつきやすくなります。

●活動を開始する病害虫の対策も欠かさずに

暖かくなってくると、害虫も活動を始めます。

この時期に注意が必要なのが、カミキリムシやアブラムシ、コガネムシやカイガラムシなど。

 

カミキリムシ
幼虫がバラにつくと、食害によってバラが枯れてしまいます。株元に木くずが落ちてないかどうか、確認しましょう。

 

アブラムシ
バラの新芽が大好物。新しい枝にアブラムシがついているのを見つけたら、早めに除去しましょう。

 

コガネムシ
幼虫は、バラの根を食害します。急に元気がなくなった、土がヘドロ状でなかなか乾かない、という場合は、早めに鉢の中の確認を。

 

カイガラムシ
発生したら、株元や枝、葉に白い貝殻のようなものが付着します。カイガラムシがバラにつくと、樹液を吸うことで樹勢が弱くなります。
放置すると増えてしまうため、歯ブラシなどでこそぎ落として、薬剤の散布をしましょう。


このほか、3月はうどんこ病や黒星病といった病害の発生も起こりやすくなる時期です。

新芽が伸び始めるタイミングで薬剤を散布すれば、効率良く治療ができるのはもちろん、春からの病害虫予防効果も期待できます。
春先の開花を楽しむためにも、丁寧にお手入れをしてみてくださいね。

中耕作業で土もリフレッシュ

中耕とは、土の表面を浅く耕すこと。
硬くなった土を柔らかくすることで通気性が良くなり、水や肥料の吸収が良くなります。

暖かくなる3月になると、雑草も生え始めます。この時期に中耕をすることで雑草を除き、株元の風通しも良くなるので、ぜひ、行ってみてください。

春の開花に向けてしっかりお手入れを

あともう少しで、バラは開花を迎えます!
キレイな花を楽しむには、丁寧なお手入れが欠かせません。
芽かきや中耕、病害虫の予防などをしっかり行い、バラのベストコンディションを保ちましょう。

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