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タイムの育て方~栽培する際に押さえておきたい5つのポイント~

料理にお茶にと食卓に上るだけでなく、ピンクの愛らしい花の咲くグラウンドカバーとしても活用されるタイム(シソ科)。
暑さや寒さに強いため、比較的丈夫で育てやすいハーブですが、栽培するときには押さえておきたいコツがいくつかあります。

本記事では、タイムを育てる際に知っておきたいコツや注意点を5つ解説します。ぜひチェックしてみてくださいね。

●日当たりのよい場所が〇。でも、直射日光は苦手!

タイムは日陰でも育つ植物ですが、日当たりの良い場所の方がより元気に育ちます。
生育の為には1日6時間程度の日光が必要なため、日照時間が確保できる場所に植えるといいでしょう。

ただし、夏場の直射日光や西日などの強い日差しは苦手。

特に、鉢植えのタイムは、強い日差しが当たる場所に置いておくことで鉢土の温度上昇が起こり、ダメージを受けることも。注意が必要です。

●肥料をやりすぎない

タイムは、比較的肥料を欲しない植物です。
多肥にしすぎると、ひょろひょろ伸びたり、根腐れしてしまうことも。また、香りも低下しがちです。

タイムに与える肥料は、基本的には「植え付け時に元肥を与える」「春と秋の成長期に2週間に1回ほど、規定量の追肥をする」程度に留めましょう。

※タイムの追肥には粒状肥料「マイガーデン粒状肥料」、「花工場原液」が最適! 

●水やりをし過ぎない

タイムは、もともと乾燥を好む植物です。
そのため、植え付けてすぐから根付くまではたっぷりと与えますが、後は雨が降るのに任せても〇。

ただし、地表から2~3cmの深さの土が完全に乾いている場合は、水を与えるようにしてください。
冬場は生育が遅くなるため、やや乾燥気味に育てるといいでしょう。

水やりをしすぎるとタイムの葉や茎がしおれて黄色に変色したり、カビが生えて根腐れし、枯れてしまう可能性があるのでご注意を。

なお、水やりする際は、水道水をろ過し、常温もしくは少し高い温度の水を使うのがおすすめです。

土壌の水はけが悪い場合

土を入れ替えて水はけをよくすることも大切です。

酸性の土は嫌うため、石灰を混ぜ込んで調整を。室内で育てる際にピートモスを利用する方もいますが、ピートモスは酸性度が強いため、ハーブ専用土などに植えるのがおすすめです。

●枝を茂らせすぎない

タイムは、通気性のよい環境を好みます。そのため、梅雨から夏にかけての長雨や多湿が原因で、株が蒸れて枯れ込むことも。

株が蒸れて、葉や枝が悪くなっていないか、こまめにチェックしてください。

株の蒸れを防ぐためには剪定しよう!
株が込み合って蒸れるのを防ぐために重要なのが、タイムの剪定です。
枝が密生している場合は、雨が降る前に株全体の3分の1程度を刈り込むといいでしょう。

すぐに芽吹くので、剪定によって枯れ込む心配はありませんが、葉を全て刈り込んでしまうと、それ以上成長しない恐れもあるのでご注意を。
なお、冬前に刈り込んでおけば、春に芽がキレイに出そろいます。


収穫の目安は?
タイムが15~20cmになった時。
花が咲く直前に枝と花を摘めば、香りを楽しむことができます。

切ったタイムを硫酸紙やパラフィンの上に乗せておくと、数日から1週間で乾燥します。

抗ウイルス作用と殺菌作用が強いので、感染症の予防やのどの痛みの改善効果があるとされています。ただし、ハーブティにして飲む際は、味が濃いとピリッとする場合があるので、ブレンドするか、薄めに淹れるといいでしょう。

タイムの育て方はこちら

●根詰まりを起こしている場合は植え替えを

タイムは根の成長が比較的早いのが特徴の1つ。
そのため、鉢植えにしている場合は、鉢の中で根が育ちすぎて根詰まりを起こすことも。

水やりをしてもあまり吸水しない場合や鉢底から根が出てきた場合は、一回り大きな鉢に植え替えるか、株分けをしましょう。

植え替えに適した時期は、3~4月、または、9~10月です。
根鉢を良くほぐして、古い土と新しい土を入れ替えるようにしましょう。
各節から根が出るため、植え替えの際に根が切れてしまっても心配ありません。

ポイントを押さえて好みの品種を育ててみて

比較的育てやすく、手間もかからないタイム。

約350種類もの品種があるとされていて、柑橘類のような香りがするレモンタイムや甘い香りが特徴のマスティックタイムなど、品種によって香りもさまざまです。

花の色や形も品種によってそれぞれなので、ぜひ、好みの品種を見付けて、育ててみてください!

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