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【バラ栽培】あと少しでバラの開花シーズン!4月にやっておきたいバラのお手入れ
4月になり暖かくなると、バラも新芽がぐんぐん伸び、つぼみをつけはじめます。
開花シーズンは目前ですが、この時期にしっかり行っておきたいのが「台芽かき」や「枝透かし」、「追肥」や「病害虫対策」です。
それぞれのお手入れのポイントについて分かりやすくご紹介します。
「台芽かき」とは?どうやってするの?
バラ苗の多くは、台木に接ぎ木することで生産されています。
本来、接いだ芽が伸びていきますが、この台木から芽が出て伸びることがあり、この台木(多くはノバラ)から発生した芽が「台芽」と呼ばれるもの。
つまり、これはノバラの芽であり、本来咲いてほしい品種のバラではありません。
せっかく伸びたのだから、そのまま伸ばしてしまおうかな、という方もいるかもしれません。ですが、台芽を放置しておくと、ぐんぐん伸びて栄養を吸い取り、接いだ品種が枯れてしまうことも。
接いだ品種が枯れてしまっては、本来育てたかった品種の花が見られなくなってしまうため、台芽を見つけたら、早めに取り除くことが大切です。
台芽の見分け方
台芽かシュートかを見分けるには
● 芽が出ている位置
● 葉や棘の形
などがポイントです。
芽が接いだ部分より下から出ている場合や、育てたい品種と葉や棘の形が異なっている場合は台芽です。早めに取り除いてください。
もし、シュートと見分けがつかない場合は、はっきり判断できるまで伸ばしてみると良いでしょう。
台芽かきをする際のポイント
よく切れる清潔なナイフで、根元からしっかり取り除くこと。
根元が生きていたら、再び芽が出てくるので、芽が出てきたら都度かき取るようにしてくださいね。
「枝透かし」とは?「枝透かし」しないとどうなる?
「枝透かし」とは、伸びすぎたり茂りすぎた枝を適度に剪定し、日当たりや風通しを良くすること。
枝を茂るがままにしておくと、株の中心まで枝が混み合って陰をつくり、日の当たらない枝ができてしまいます。
そうなると、発育不良になったり、折り重なった枝葉で風通しが悪くなることで病害虫が発生するリスクが高くなったりします。
したがって、枝葉が茂りすぎるほど伸びた時は、適宜、不要な枝を間引くようにしましょう。
「枝透かし」する際のポイント
切り取るのは、細くて頼りない枝や内側の細い枝。
株の内側まで見えるくらいに枝の数を調整すれば、どの枝にも日がよく当たるようになり、風通しも改善します。
残った枝に栄養が行き渡れば良い花が咲きやすくなるので、バラの様子を見ながら「枝透かし」をやってみてください。
鉢植えのバラには追肥を忘れずに
4月になると、新芽が出て葉が広がり、つぼみをつけるバラ。
地植えの場合、基本的に追肥は不要とされていますが、鉢植えは肥料切れを起こしがちなので、追肥が欠かせません。
この時期の追肥でおすすめなのは、マイローズばらの液体肥料(液肥)です。規定の量の液肥を適宜与えましょう。
ただし、つぼみが色付き始めたあとに追肥を続けると、変な花が咲く可能性があります。
きれいな花を楽しむためにも、つぼみが色付き始めたら追肥を中止してください。
新芽とつぼみを守るためには「病害虫対策」もしっかりと
気温が上がってくると、虫の活動も活発化します。
バラにとって、開花シーズンが目の前の4月に病害虫が発生すると、つぼみや新芽に深刻なダメージを与えてしまうことも。
したがって、この時期に病害虫からバラを守ることは開花を楽しむために欠かせません。
アブラムシ
バラの新芽や新梢に寄生して汁液を吸ってしまう害虫。寄生されて汁液を吸われてしまうと、花や葉が変形することもあります。寄生しているのを見つけたら、早めに対処しましょう。
数が少ない段階なら、セロテープや手で取り除けば〇。スプレータイプの農薬も高い駆除効果を見込めます。
ゾウムシ(クロケシツブチョッキリ)
新芽が黒く枯れて垂れているのを見つけたら、ゾウムシが発生していないかチェックしましょう。
対策せずに放置していると、つぼみに卵を産み付けることでつぼみが折れてしまいます。楽しみにしていた花を見ることができなくなるので、薬剤を活用して早めに対策してくださいね。
うどんこ病
空気感染する病気です。
粉をふいたような白い葉や、縮れた葉を見付けたら、早めに対策をしましょう。
うどんこ病が発生しているのを確認したら、薬剤散布で蔓延防止を。葉裏までしっかりと散布するのがポイントです。
上記の「アブラムシ」「ゾウムシ」「うどんこ病」の対策には「ベニカXガード粒剤」をあらかじめ株元に散布しておく予防がおすすめです。
ポイントを押さえたお手入れでバラの開花を楽しもう
あとひと月もすれば、バラの季節本番です。
美しいバラの花が咲くのを楽しみに、この時期に欠かせない「台芽かき」や「枝透かし」、「追肥」や「病害虫予防」をしっかりと行ってくださいね。
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