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知っておきたい園芸情報 - 園芸知っトク情報ヒューケラとは?6つのポイントを押さえて四季の移り変わりを楽しもう

葉色のバリエーションが多く、寒さにも強いヒューケラ(ユキノシタ科)。

常緑多年草で、日陰でも育てることができ、ガーデニング初心者にも人気です。

本記事では、ヒューケラとはどういう植物なのか、育てるときに知っておきたいポイントについても分かりやすくご紹介します。

目次

●ヒューケラとは

ヒューケラとは、ユキノシタ科ヒューケラ属の植物。原産地はメキシコ北部から北米南部で寒さに強く、育てやすいのが特徴です。

赤やピンク、シルバーや緑、紫や斑入りなど葉色のバリエーションが多彩で、5月〜7月にかけては花も楽しめます。

開花期間が長く、鐘や壺など花の形もさまざま。どのような花が咲くか調べてから購入する品種を選ぶのもおすすめです。

●ヒューケラを育てる際に知っておきたい6つのポイント

お手入れに手間がかからず、初心者にも育てやすいヒューケラ。その育て方のポイントについて、6つご紹介します。

1.耐陰性が強く日陰でも育ちやすい
2.夏の強い直射日光は葉の変色の原因に
3.冬場は霜に気を付ける
4.ひどく乾燥する場所は避ける
5.春と秋の植え替えで株の生育の停滞を防ぐ
6.株分け・挿し芽で増やす

1.耐陰性が強く日陰でも育ちやすい

ヒューケラは耐陰性が強いため、日陰となる場所でも充分育ちます。

ただし、完全に日が当たらない場所は生育や花付きが悪くなります。日陰、といっても半日陰くらいの場所が適しています。

日陰で育てる際に注意したいのはワラジムシ、ゲジゲジ、ムカデ、クモなど。これらは日当たりの悪いジメジメした場所を好み、植物に直接被害を与えることはありませんが、見た目が不快ということから「不快害虫」と呼ばれます。

ただし、不快害虫の中でもムカデやセアカゴケグモ(毒グモ)など、人がうっかり触ると危険なものもいますので、気になる場所では専用薬剤で防除しましょう。

※不快害虫退治には「不快害虫粉剤EX

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2.夏の強い直射日光は葉の変色の原因に

ヒューケラは、夏から初秋の暑い時期に直射日光が当たると、品種によっては葉焼けや色褪せが起こったり、葉が枯れてしまったりすることがあります。

ある程度日光にあたることで葉の色も良くなりますが、直射日光が当たりすぎる場所は避けるのが好ましいです。

日差しが強い夏場は、鉢植えは日陰へ移し、地植えは日陰になるように工夫するといいでしょう。

3.冬場は霜に気を付ける

ヒューケラは耐陰性だけでなく、耐寒性もある植物です。防寒対策をしなくても冬越しすることはできますが、霜が付くと葉の色が悪くなることも。

特に、霜柱ができると根が浮いてしまい、枯死を招くこともあります。そのため、霜の降りる時期は注意が必要です。

鉢植えは日なたや軒下に移動させ、地植えはバークチップや腐葉土でマルチングするといいでしょう。

4.ひどく乾燥する場所は避ける

ヒューケラを育てる際は、やや湿り気のある環境が最適です。

もし乾燥が続くと、株が弱ってしまいます。土の表面が乾いたときには水をあげるようにしてください。

ただし、常に多湿な土壌で育てるのは、根腐れや茎腐れの原因となります。水のやりすぎにはご注意を。

5.春と秋の植え替えで株の生育の停滞を防ぐ

ヒューケラは、常緑の多年草で四季を通じて鮮やかな葉色を楽しむことができます。ですが、株は年々大きくなっていくため、株の生育の停滞を防ぐために、植え替えが必要です。

植え替えに適している時期は春と秋。

鉢植えは、株が大きくなるのにしたがって鉢が窮屈になるため、1~2年ごとの植え替えが望ましいです。

植え替えの方法は、下記の2通り。

・元々の鉢より一回り大きな鉢に植え替える
・根鉢を崩して小さくして同じ鉢に植えなおすか

株が大きくなっていたら、植え替えと同時に株分けをするといいでしょう。

地植えは、3~5年に1度の頻度で植え替えを。

植え替えの際のポイントは、鉢植えの場合も地植えの場合も、苗を深植えしないこと。
植え付けの際は、植え付ける用土より株元が少し高くなるように調整してください。

6.株分け・挿し芽で増やす

ヒューケラは株分けや挿し芽で増やすことができます。

株分け

株分けとは、親株から茎や根を取り分けて子株を作るという方法。 

ヒューケラの株分けの適期は、3月〜4月、9月〜11月の時期。

株が大きくなりすぎると風通しが悪くなり、新芽が出にくくなります。株が大きくなってきたら株分けをしましょう。

株分けは、それぞれの株に3〜5本の茎が付くように切り分けるのがおすすめです。ナイフで切り分ける際は、清潔なナイフを使うようにしてください。


挿し芽

挿し芽とは、勢いのある茎葉を切り取り、挿し木用の培養土に挿して育ててから植え替える方法。 

4〜6月、9〜10月が挿し芽の適期です。培養土に挿してから約1ヵ月程度で根が張るので、根が十分生えたら鉢や地面に植え付けます。


株分けと挿し芽のどちらを行うかは、生育状況に応じて選びましょう。

・大きく育った株を増やす場合は株分け
・芽が折れてしまったり、根が少ない株や、下葉が無い、葉の数が少ない株は挿し芽


株分けと挿し芽以外にも、種をまいて増やす方法もあります。
ぜひ、やりやすい方法を選んで増やしてみてください。

鮮やかな葉色はもちろん、愛らしい花も楽しんでみて

さまざまな色の葉があり、庭に彩りを与えてくれるヒューケラ。初心者にも育てやすい植物として人気があります。

一年を通して葉の色を楽しむのはもちろん、5月~7月に咲くベル型の愛らしい小花など、四季の移り変わりも楽しむことができます。

ぜひ、お気に入りのヒューケラを見付けてみてください。

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