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知っておきたい園芸情報 - 園芸知っトク情報爽やかな香りと優れた健康効果で人気!~レモングラスの育て方~

レモンのような爽やかな香りが人気のレモングラス(イネ科)。

トムヤムクンなどのエスニック料理やハーブティー、そして、アロマオイルや化粧品などにとさまざまな用途に用いられています。

本記事では、家庭でレモングラスを育てる際に知っておきたい基本の栽培方法を詳しくご紹介します。

目次

●レモングラスとは?

レモングラスは、名前の通り、レモンの爽やかな香りがする東南アジア原産のイネ科の多年草。ススキやイネに似た細長い葉が特徴で、檸檬草や檸檬茅とも呼ばれます。

ビタミンA、ビタミンC、ビタミンBやミネラルなどを含んでおり、胃の調子を整えて消化を促進する効果や美肌・リラックス・感染症予防の効果などがあるとされています。

●レモングラスを育てるなら種から?苗から?

レモングラスは、種・苗のどちらからでも育てることができます。

種から育てる場合は、4~6月が種まきの適期です。発芽温度は20~25℃なので、暖かくなってきたら準備をしましょう。

●種から育てる場合の栽培方法

①育苗ポットに赤玉土などの種まき用の土を入れて、深さ1cmほどの穴に2~3粒の種をまく。

②土を軽く被せたら、土の乾きに注意しながら直射日光が当たらない場所で管理。

③芽が出て草の丈が5~6cmほどになったら、生育の良い1本を残して間引きましょう。

④丈が10cm以上になったら、庭や鉢に植え替える時期です。

●苗から育てる場合の栽培方法

ポットから苗を抜くときは、根鉢を崩さないように優しく行いましょう。

レモングラスは地植えでも鉢植えでも育てられますが、鉢植えで育てると寒くなった時期に屋内に移して管理することが可能です。住んでいる地域の気温や育てやすさで、地植えか鉢植えか選ぶと良いでしょう。

地植えする場合

まず、土づくりをしましょう。植え付ける2週間前までに苦土石灰と堆肥、そして、1週間前までに緩効性化成肥料等を入れてすきこみます。

※レモングラスの元肥にピッタリ!「マイガーデン花・野菜用 

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成長すると草丈が1mを超えるので、複数植える場合は株間を60cm以上に。

鉢植えする場合 

7~10号サイズの鉢、または、深さが30cmあるプランターを用意しましょう。

鉢・プランターが用意出来たら、鉢底石や鉢底ネットを敷き、ハーブ用の培養土または野菜用の培養土を入れていきます。

苗を取り出したら、根鉢と同じ深さに掘った穴に植え付けます。

株元を軽く押さえて、土と根をしっかり密着させるのがポイント。植え付けが完了したら、よく日が当たる場所に鉢を置きましょう。

●レモングラスの育て方のコツ

レモングラスを大きく育てるには、ポイントを押さえることが重要。そんな育て方のコツをご紹介していきます。

 ●水やり 

地植えの場合でも、鉢植えの場合でも、水やりは朝、または、夕方の涼しい時間帯に行いましょう。

地植えのレモングラス

植え付け後、根を張るまでは土の表面が乾いた際にたっぷりと水をあげる必要があります。ですが、根が張った後は、定期的な水やりは不要です。

ただし、雨が降らず、乾燥した日が続くときには水やりを。特に、夏場に葉が丸まったようになっているときは、たっぷりと水をやるようにしてください。

鉢植えのレモングラス

表土が乾いたタイミングで、鉢底穴から水がしたたるくらいたっぷりと。

ただし、生育初期の春に水を与えすぎると根腐れすることも。与えすぎには気をつけましょう。

●追肥

レモングラスは、春から夏にかけて、旺盛に葉を伸ばして生育する植物。その生育を支えるためには、施肥が必要です。

窒素を好むため、施肥には窒素分の多い肥料を与えると良いでしょう。

また、週に一度、適量の液肥を与えるのもおすすめです。

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肥料が足りないと、本来は美しい緑色の葉が黄変したり、細くなってしまうことも。変色しかけてきたら肥料が不足しているということなので、適宜施肥するようにしてください。

過剰に与えても有害になるので、施肥する際は適量を守ることが大切です。

●収穫

レモングラスの収穫期は6~10月。

茎が太くなり、葉の数が15枚以上、葉が30㎝程度に成長したらいつでも収穫が可能です。

収穫は、外側から順番に葉を切り取っていきます。この時、株元を10cmほど残し、上部だけを収穫することで新しい葉が続々と成長してきます。

●冬越し

レモングラスは熱帯・亜熱帯地方が原産の植物のため、寒さには強くなく、耐寒温度は5℃とされています。つまり、霜が降りる地域では枯死の危険性があるため、冬は室内での管理が理想。

地植えしているレモングラスを鉢へ植え替えて管理する場合、初秋に株元から10cmほど残して葉をカットした後、周囲の土ごと掘り上げて鉢に植え替えて、室内の日差しが届く場所で冬越しを。

地面に植えたまま越冬させたい場合、苗を20cmほどの高さに剪定したのち、上から藁やマルチシートを被せる方法も。

冬場は生育も停滞するので、土は乾燥気味に保つことが望ましいです。

※レモングラスの育て方はこちら
/cultivation/detail/4120/

●レモングラスを使ったおすすめレシピ

レモングラスはエスニック料理やハーブティーなど、さまざまな楽しみ方ができます。ここではレモングラスでアレンジした唐揚げをご紹介します。

材料

● レモングラス(10本)
● 鶏モモ肉  
● ナンプラー(大さじ1)
● 醤油(大さじ1)
● おろしにんにく(小さじ1)
● おろししょうが(小さじ1) 
● 塩コショウ 
● 唐辛子
● 溶き卵
● 片栗粉
● 油

作り方

  1. 鶏モモ肉を一口大に切る。ナンプラーと醤油(それぞれ大さじ1)、おろしにんにくとおろししょうが(それぞれ小さじ1)、塩コショウと唐辛子(それぞれ適量)、レモングラス(10本)と、カットした鶏モモ肉をあわせて揉み込む。
  2. 5分程度漬け置きしたら、溶き卵と片栗粉を合わせたボウルにいれて馴染ませます。
  3. 油でカラッと揚げたら完成です。

爽やかな香りを料理以外でも

レモングラスは収穫後に乾燥させておくと、一年じゅう活用することができます。

ハーブティーやエスニック料理に使うだけでなく、その香りを生かしてポプリやサシェを作ることも◎。 ぜひ自宅で育てて、その爽やかな香りをいろいろな方法で楽しんでみてください。

爽やかな香りと優れた健康効果で人気!~レモングラスの育て方~園芸知っトク情報のページです。
住友化学園芸では、家庭園芸用殺虫剤・殺菌剤・除草剤・肥料のほか、くらしに関連するさまざまな商品を扱っています。

商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。

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