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知っておきたい園芸情報 - 園芸知っトク情報いよいよ本格的な寒さ到来!~バラの防寒対策5選~

バラ(バラ科)には様々な品種があり、耐寒性もそれぞれ異なります。一般的に、バラは比較的耐寒性がある植物だといわれますが、地温が極端に下がると、根がダメージを受けて、最悪の場合は枯死することも。特に寒冷地では、大切なバラを守るために適切な防寒対策をしっかりと行いましょう。

本記事では、地植えと鉢植えの両方に役立つ防寒対策を5つご紹介します。ぜひ参考にしてください。

目次

●「マルチング」で地温低下を防ぐ

地植え・鉢植えを問わず、低温が続くと根に致命的なダメージを与える可能性があり、マルチングは、地温の安定化に役立つ基本的な防寒対策です。

専用の保温シートやバークチップ、堆肥と腐葉土を混ぜたものなどをバラの株元に敷き詰めることで、地面からの冷気を遮断することができます。特に、鉢植えの場合は鉢の温度の低下も緩和されるので効果的です。また、マルチングは、地温の急激な低下をある程度抑制するだけでなく、水分の蒸発を抑える効果もあるため、乾燥しやすい冬場には一石二鳥の方法です。

●雪害から枝を守るため、積雪の前に「雪囲い」を

雪の多い地方はもちろん、まれに大雪となる地域では、大雪が枝を傷つけるリスクがあります。温暖な地域でも、大雪の予報がある際は、雪囲いを検討しましょう。 

雪囲いの方法は、

①株の周りに太く長さのある支柱を3~4本設置します。
②支柱の上部を麻ひもや園芸用針金でひとまとめに縛り、テント状になるように固定します。
②支柱の上部を麻ひもや園芸用針金でひとまとめに縛り、テント状になるように固定します。

支柱の代わりに、大きめのオベリスクや大型の園芸用プロテクターを活用する方法も便利です。オベリスクは見た目も整い、雪囲いを解いた後でも装飾的に使える点が魅力です。

●鉢植えのバラは鉢を冷やさない工夫を

鉢植えのバラは、鉢が冷たくなることで土の温度も下がってしまうため、地植えよりも寒さの影響を受けやすいもの。

寒くなってきたら、保温シートや布、黒ビニールで覆うなど、鉢を冷気から守る工夫をしましょう。

このほか、夏の暑さ対策として知られる二重鉢も効果的です。間に発泡スチロールを挟むと、断熱効果がさらにアップします。

取り入れやすい方法で、ぜひ鉢を寒さから守る工夫をしてみてください。

●鉢植えのバラは北風のあたらない場所へ移動を

寒風が直接当たる場所にバラを置いていると、枝や葉が乾燥したり、傷んだりすることがあります。風が冷たくなる時期は、鉢植えのバラを軒下や建物の風下側など、北風の当たりにくい場所へ移動させましょう。

重さのある大きな鉢は、鉢の下にキャスター付きの鉢置き台などをセットすることで、簡単に移動させることができます。

冬場の風は乾燥を引き起こしやすく、放置していると枝がひび割れることも。寒さと風の両方を防ぎ、バラの健康を維持しましょう。

最低気温が-10度以下になるときは室内へ

最低気温が-10度以下になる場合、鉢植えのバラは屋外に置いておくと根が凍る危険性があります。このような極寒時には、バラを室内へ移動させることが最善策です。

ただし、暖房の効いた部屋ではなく寒い部屋へ、そして、日中は、屋外に出して寒さをしっかり体験させましょう。

バラは冬に休眠期を迎えるため、暖かい室内に置きっぱなしにすると休眠が妨げられ、春以降の成長に悪影響を与える可能性があります。

適切なタイミングで屋外と屋内を切り替え、自然なリズムを保ちましょう。

冬の間に心掛けたいバラのお手入れ

防寒対策について詳しくご紹介してきましたが、併せて冬場に行うべきバラのお手入れについても簡単にご紹介していきます。

水やりの調整

冬場はバラの生育が止まるため、水やりは控えめに。ただし、乾燥しすぎると根が弱るので、土の表面が乾いたら軽く水を与えてください。

病害虫対策

冬の寒い時期に注意したい病害虫は特にありませんが、葉や枝に害虫が潜んでいる場合もあります。葉の裏や枝の隙間を定期的に確認して、発見したら適宜対応してください。

適切な越冬対策が美しい花を咲かせる鍵

冬はバラが休眠期を迎える時期。この時期に適切な防寒対策を施しつつ、寒さを感じる環境も整えることが、来春以降の元気な成長を促すために欠かせません。

本記事でご紹介したマルチングや雪囲い、鉢冷え対策や室内避難などの方法を取り入れ、地域や品種に合わせた適切なケアをしてください。冬の間のお手入れが、春の美しい花を咲かせる鍵となるでしょう。

いよいよ本格的な寒さ到来!~バラの防寒対策5選~園芸知っトク情報のページです。
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商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。

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