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知っておきたい園芸情報 - 園芸知っトク情報トウモロコシの育て方~栽培のポイントや注意点を紹介~

焼いてもゆでてもおいしいトウモロコシを自分で育てたい、と思っている方もいるのではないでしょうか。トウモロコシの栽培はポイントを押さえていれば難しくありません。

本記事では、トウモロコシを育てるための畑づくりや種まき、苗の管理、収穫のタイミングなどを詳しく解説します。病害虫対策についても紹介しますので、参考にしてください。

目次

畑づくりと種まきのポイント

トウモロコシの栽培を成功させるには、まず土づくりです。初心者でも失敗しないように、適切な畑の準備方法や肥料の選び方、種まきのタイミングと方法などを詳しく解説します。

◇トウモロコシの栽培に適した環境

トウモロコシは日光が十分に当たる暖かい環境で育てましょう。ただし、温度が低すぎると育ちが悪くなるため、プランターの場合は日当たりの良い場所へ移動してやるとよいでしょう。

またトウモロコシは、風が強すぎたり風通しが悪かったりすると、病気が発生しやすくなるため、風通しの良い場所を選びましょう。 

◇土づくりと施肥のコツ

トウモロコシに適した土をつくるには、まず、種まきの2週間以上前に畑全面に苦土石灰をまいて耕します。次に、種まきの1週間前に元肥を混ぜてよく耕し、畝をつくります。畝は1列にするよりも複数列にして、花粉が受粉しやすいようにするとよいでしょう。

元肥には「マイガーデン粒状肥料」がおすすめです。土の温度と水分で肥料の溶け出す量がコントロールされるため、必要な分だけトウモロコシに吸収されます。土に力を与える腐植酸と植物有機質を配合しており、土の保水性や通気性を高める土壌改良効果もあります。

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◇株間・条間の適切な距離

株間(かぶま)とは株と株の間隔、条間(じょうかん)とは株を植えた列と列との間隔のことです。トウモロコシに限らず、植物の成長に必要な十分な日光と栄養を確保するには適切な株間・条間が必要です。トウモロコシの場合、株間は約30センチメートル、条間は約80センチメートルを目安にしましょう。

◇種まきの時期と方法

トウモロコシの種まきは、最低地温14度以上が目安です。地温が14度以下では発芽しないため注意しましょう。また、発芽適温は20~28度で、発芽までに必要な積算温度は160~180度です。地温20度の場合だと8~9日必要です。

種まきは畑に直接種をまく「直まき」と、最初はポットで育てる「育苗」があります。直まきは約30センチメートルの間隔をあけて、深さ約3センチメートルの穴をあけ、種を3~4粒をまきます。まき終わったら十分に水を与えましょう。育苗は1つのポットに3~4粒種をまきます。

◇マルチングの効果と方法

マルチングとは土の表面をわらや刈草、ビニールフィルムなどで覆うことです。地温の変化を緩やかにするほか、土の乾燥防止、風雨による土の流出防止、雑草の抑制などに効果があります。あらかじめ穴があいている穴あきマルチなら、穴あけ作業をしなくてすむためおすすめです。

張り方は、平らにならした畝にマルチングの一方をのせて、土や石で固定してください。この状態でマルチングを伸ばしたら、裾に土をかぶせて固定します。マルチングの芯に棒を通すと伸ばしやすくなります。

マルチに穴があいていない場合は、株間を確認してマルチに穴をあけます。カッターなどで穴をあけることもできますが、専用の穴あけ機を使うと、穴の形も整うためおすすめです。

苗の管理と間引きのポイント

健全なトウモロコシの株を育てるには、適切な株の間隔や根を傷めない間引きが欠かせません。ここでは、発芽後の苗の管理や間引きのタイミングを解説します。

◇発芽後の水やり

水やりは朝に行ない、土が乾かないようにします。開花から実が膨らむまでの間に乾燥すると実が大きくならないため、乾燥しすぎないように注意します。

苗を育てる際は、「X-ENERGY(エックスエナジー)」を使ってはいかがでしょうか。X-ENERGYは元気な植物を育てるためのバイオスティミュラント活力液です。5つのパワー成分によって、ストレスに負けない丈夫な植物に育つでしょう。

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◇正しい間引きの方法とタイミング

本葉が4~6枚になったら間引きを行ないます。最も育ちの良い1本を残して、その他の葉を取り除きましょう。残す苗の根を傷めないように、苗の根もとからはさみで切り取ります。間引いたあとは株の根もとに土を寄せておきましょう。

追肥と土寄せの効果的な方法

トウモロコシの生育をうながし、倒伏を防ぐには追肥や土寄せが必要です。ここでは、追肥や土寄せの方法について詳しく解説します。

◇追肥のタイミングと適切な量

トウモロコシは草丈が40センチメートルくらいになった頃と、雄穂(ゆうすい)が出た頃に追肥が必要です。雄穂とはトウモロコシの頭頂にある雄しべで、ここから花粉が出ます。株もとに肥料を一握り程度まいて、肥料が隠れるくらいに土を寄せます。

◇倒伏防止のための土寄せ

トウモロコシは背丈が高くなると、風で倒れる倒伏(とうふく)を起こしやすくなります。倒伏を防ぐためには土寄せが欠かせません。土寄せは、土を株もとに寄せる作業で、トウモロコシの根もとを土でしっかり固めるイメージで行ないましょう。このとき、根を切ってしまわないように注意してください。なお、土寄せは追肥と同じタイミングで行ないます。

また、トウモロコシの株もとから出てくるわき芽は、除去すると倒伏しやすくなるためそのまま育てます。

◇ヤングコーンの収穫

トウモロコシは1つの株で複数の実ができますが、実の詰まったトウモロコシを育てるには1つだけ残すようにしましょう。雌穂からヒゲが出てきたタイミングで、一番上以外の実は摘み取ります。

摘み取った実は「ヤングコーン」として楽しめます。缶詰のヤングコーンはスーパーで販売されていますが、生のものはほとんど出回ることがなく、トウモロコシを栽培する醍醐味です。

収穫のタイミングとコツ

ここでは、収穫時期の詳しい見分け方や収穫方法を解説します。

◇収穫適期の見分け方と収穫方法

トウモロコシは受粉から20~30日後が収穫適期で、6~9月頃に該当します。雌穂から出ているヒゲが茶色く変色し、先端が黄色くなったら収穫の目安です。試し剥きをして先端の粒が黄色く膨らんでいれば適期となります。

トウモロコシを収穫する際は、実の根もとを押さえながら先端を下に下げるように折り取ります。なお、トウモロコシの収穫は早朝がおすすめです。日中につくられた糖分が夜間に蓄えられ、朝が最も糖度が高くなるからです。

◇収穫後の保存方法と鮮度の保ち方

トウモロコシは低温を好むため、冷蔵保存がおすすめです。冷蔵庫に入りきらないときは皮付きのまま新聞紙にくるみ、直射日光の当たらない冷暗所で雄穂を上にして保存します。

ただし、トウモロコシは鮮度が落ちるのが早いため、早めに食べるか下処理して冷凍保存するのがおすすめです。トウモロコシをゆでてから粗熱をとり、チャック付きポリ袋などで密閉して冷凍保存すれば、1ヵ月程度保存できます。

病害虫対策と予防法

トウモロコシ栽培では、「アワノメイガ」をはじめとする病害虫に注意が必要です。アワノメイガへの対策方法や、鳥害、雑草対策などを詳しく解説します。

◇アワノメイガの特徴と効果的な防除法

アワノメイガはガの仲間で、体長数ミリメートルから数センチメートルの黄白色の幼虫がトウモロコシの茎や実に入って食い荒らします。茎が食べられると株の成長にも影響するため、早めの対策が必要です。

対策には「三明デナポン粒剤5」がおすすめです。雄穂が出たときから雌穂(しすい)が出るまでの間に散布すれば、効果的にアワノメイガを防げます。

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◇カラスなどの鳥害対策

収穫間際はカラスなどの鳥害も大きな影響を与えます。カラスによる被害が一度発生すると毎年ねらわれるようになるため、しっかりとした対策が必要です。

防鳥ネットを設置するほか、雌穂にネットをかぶせましょう。雌穂へのネットは鳥だけでなくアワノメイガ対策にもなります。

◇雑草対策と圃場管理

先ほど説明した「三明デナポン粒剤5」などにより、アワノメイガが近くの雑草に逃げることがあります。逃げたアワノメイガが戻ってこられないような雑草対策が必要です。畑だけでなく周辺の雑草をこまめに取り除き、アワノメイガが越冬できないようにしましょう。

■まとめ

トウモロコシの栽培は、ポイントを押さえていれば難しくありませんが、正しい栽培方法を行なっていても病害虫は発生することがあります。

トウモロコシで発生しやすいアワノメイガには「三明デナポン粒剤5」を利用するほか、病害虫に強い丈夫なトウモロコシを育てるなら「マイガーデン粒状肥料」「X-ENERGY」がおすすめです。「三明デナポン粒剤5」や「マイガーデン粒状肥料」「X-ENERGY」を適切に活用して、おいしいトウモロコシを育てましょう。

トウモロコシの育て方~栽培のポイントや注意点を紹介~園芸知っトク情報のページです。
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商品の使用に際しては必ず商品の説明をよく読んで、記載内容に従ってお使いください。

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