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年々深刻化する猛暑の影響で、植物の育成管理はより困難になっています。特に夏場は、高温や乾燥によるストレスで生育が衰えやすく、花や実のつき具合にも影響が出がちです。そんな過酷な環境下でも植物を健やかに育てるには、活力液の上手な活用が重要です。
本記事では、暑さに負けない植物づくりをサポートする「X-ENERGY」について、特徴や効果、正しい使い方、注意点を詳しく解説します。
X-ENERGYは、植物が持つ本来の力を引き出す活力液です。暑さが厳しい夏の時期でも、植物が元気を保てるようにサポートします。
ここでは、X-ENERGYが植物本来の活力を引き出せる理由と、その効果について紹介します。
X-ENERGYには、植物の根を刺激して活性化させる「バイオスティミュラント成分」が含まれています。バイオスティミュラントとは、植物自身の力を引き出し、暑さや乾燥など環境由来のストレスを軽減し、作物の収穫量や品質の向上を補助する資材のことです。
X-ENERGYは、バイオスティミュラントを含む5つの成分を組み合わせることで、過酷な夏の環境下でも植物のストレス耐性を高めて、本来の力を引き出します。
X-ENERGYの使用で期待できるおもな効果は、次の6つです。
● 生育アップ
● ストレスケア
● スタミナキープ
● 元気回復
● ミネラル補給
● 土質改善
X-ENERGYを継続して使用すると、芽出しや根張りが良くなり、植物の成長がスムーズになります。肥料の吸収効率も高まるため、結果として花や実の数が増えるなど良好な生育につながるでしょう。
また、夏の暑さや冬の寒さ、日照不足などのストレスにも強くなります。気象条件によるストレスだけでなく、植え替えによるストレスもカバーするのがポイントです。
さらに、花の咲き疲れや実の成り疲れなどが起きないようスタミナを保ち、仮に夏バテなどで弱ってしまっても早期に元気が回復するようサポートします。
不足しがちなミネラルの補給や生理障害の予防、微生物の活性化による土壌環境の改善にも効果的です。
このようにX-ENERGYは、多角的な効果によって、植物の健やかな成長を力強く支えます。
X-ENERGYには、次の5つの成分が含まれます。
● バイオスティミュラント成分(ビール酵母抽出物)
● 酢酸カルシウム
● アミノ酸
● マルチミネラル
● ビタミンB群
「ビール酵母抽出物」「酢酸カルシウム」「アミノ酸」には、共通する特徴があります。それは、サステナブルなアップサイクル原料を使用している点です。アップサイクルとは、本来廃棄されるものを再利用する取り組みを指します。
X-ENERGYは、食品の製造工程で出る副産物を活用することで、環境負荷にも配慮しています。
バイオスティミュラント成分はビール酵母より抽出されたもので、植物を適度に刺激して根の活性化を促し、栄養の吸収効率を高める効果が期待できます。植物の生理機能を活性化させることで、間接的に成長をサポートするのが特徴です。
さらに、環境ストレス耐性を高める効果も期待されています。
酢酸カルシウムは、植物が効率的に吸収しやすい成分です。
酢酸には、植物ホルモン「ジャスモン酸」の合成を促す作用があり、高温や乾燥といった環境ストレスへの耐性を高める効果が期待できます。
一方、カルシウムは細胞壁の結びつきを強化する役割を担い、病原菌の侵入防止や耐寒性の向上に役立つのが特徴です。
これらの効果がある酢酸カルシウムは、生理障害の予防や品質向上にも貢献するといえます。
アミノ酸は、日照不足や低温といったストレス下でも、植物の成長を助ける働きを持つ成分です。
本来、植物はたんぱく質を作るためにアミノ酸を自ら合成しますが、外部から補給することで、そのエネルギー負担を軽減できます。結果として、たんぱく質の合成が効率よく進み、作物の成長がよりスムーズになります。
なお、X-ENERGYでは、ソフトカプセル製造時に廃棄されるゼラチンネットから抽出したアミノ酸を活用しています。
植物の健全な生育には、さまざまなミネラルが欠かせません。X-ENERGYに含まれるミネラルは次のとおりです。
● カルシウム(Ca)
● マグネシウム(Mg)
● 硫黄(S)
● 鉄(Fe)
● マンガン(Mn)
● ホウ素(B)
● 亜鉛(Zn)
● モリブデン(Mo)
● 銅(Cu)
● 塩素(Cl)
銅や亜鉛は酸化還元酵素の働きを助けるのが特徴です。また、鉄やマグネシウム、マンガンは葉緑素の機能を高め、高温や日照不足、干ばつなどの過酷な環境にも負けない強い生育をサポートします。
このようなミネラルがバランス良く配合されていることで、健康維持や生育促進、耐病性向上などが期待できます
ビタミンB群(B₁、B₃、B₆)は植物の代謝を活性化し、悪環境下での植物の生育改善に役立ちます。
特にビタミンB₁は細根の発生や伸長に効果的です。光合成量の増加や開花数、結実数の向上も期待でき、植物の健康を総合的にサポートします。
植物を元気に育てるためには、X-ENERGYの使用方法や保管方法を正しく理解することが重要です。肥料や農薬と併用する場合の注意点についても、併せて解説します。
X-ENERGYは、水で希釈して使用します。希釈目安は以下のとおりです。
植物 | 計量の目安 | 水2リットルあたり | |
草花 観葉植物 野菜 ハーブ 果樹 庭木 バラなど |
播種後・植え付け時 | 1,000倍 | 2ミリリットル (キャップ凹部1杯) |
生育期 (植え付け約2週間後から) |
100倍 | 20ミリリットル (キャップ1杯) |
|
葉面散布 | 200倍 | 10ミリリットル (キャップ半分) |
|
サボテン 多肉植物 塊根植物 ラン 盆栽など |
生育期 | 1,000倍 | 2ミリリットル (キャップ凹部1杯) |
出典:KINCHO園芸株式会社X-ENERGY(エックスエナジー)「キャップで計量する場合の目安」
水やり後に与える場合、地植えなら1平方メートルあたり1~2リットル、鉢植えでは鉢土1リットルあたり100ミリリットルを目安に、週1回X-ENERGYを与えましょう。
葉面散布を行なう際は、高温や乾燥した時間帯を避けてください。また、液が花びらにかかるとしおれの原因になることがあるため、ジョウロや噴霧器の使用が推奨されています。
X-ENERGYの使用後は、容器の蓋をしっかりと閉めて、誤飲などの事故を防ぐためにお子さまの手の届かない安全な場所に保管してください。
極端に高温な場所に保管すると、成分が凝集する場合がありますが、品質や効果に影響はありません。
希釈した液は放置すると腐敗の恐れがあるため、その日のうちに使い切りましょう。使用したジョウロや噴霧器などの道具は、使用後によく水洗いしてください。
X-ENERGY自体も、開封後はなるべく早めに使い切ることが推奨されています。鮮度を保った状態で使用することが、効果を最大限に引き出すポイントです。
X-ENERGYは活力液ですので、肥料は別途与えるようにしてください。特に液体肥料と組み合わせて与えることで、より高い効果が期待できます。ただし、農薬と同時に混ぜて使用することはでません。扱い方には注意しましょう。
「X-ENERGY」は、バイオスティミュラント成分をはじめとする有効成分の働きで、夏の暑さや乾燥によるストレスから植物を守り、本来の生育力を引き出してくれる活力液です。根の活性化やミネラル補給、土壌環境の改善など、多角的に植物の健康を支えます。
注意事項に従い、週1回適切な量の散布を続ければ、夏バテや植え替えのストレスにも負けず、元気な姿を保つことができるでしょう。厳しい夏を乗り切るため、ぜひX-ENERGYを活用してみてください。
暑い夏は「X-ENERGY」を使って植物の育成をサポート!商品の特徴や効果を詳しく解説園芸知っトク情報のページです。
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