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リーフレタスは、シャキシャキとした食感と豊富な栄養が魅力の野菜です。収穫までの期間が短く、プランターでも比較的簡単に栽培できるため、家庭菜園初心者にもおすすめです。
この記事ではリーフレタスの栽培方法を解説します。育て方のポイントや注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

まずは、リーフレタスの特徴や栄養価を見ていきましょう。
リーフレタスは、葉が丸まらない「非結球タイプ」のレタスの総称で、サニーレタスやグリーンリーフ、フリルレタスなどさまざまな種類があります。色鮮やかでさっぱりした味わいなので、サラダや料理の付け合わせとして活躍します。
リーフレタスはキク科アキノノゲシ属の一年草です。地植えのほかプランターでも栽培でき、種まきから収穫までの期間が短いため、初心者にも育てやすい野菜です。
外葉を少しずつ摘み取れば、丸ごと刈り取らなくても収穫でき、新鮮な葉を長く楽しむことができます。
リーフレタスは、ビタミンCやβカロテン、ミネラルなどの栄養素を豊富に含んでいます。
葉が結球する玉レタスと比較すると、リーフレタスにはビタミンCが約4倍、βカロテンが約9倍多く含まれており、同じレタスでも栄養価に大きな差があることがわかります。
リーフレタスの栽培スケジュールは、以下のとおりです。
▼春まきの場合
| 作業 | 中間地の栽培スケジュール | 寒冷地の栽培スケジュール |
| 種まき | 2月中旬~4月上旬 |
3月中旬~4月中旬 |
| 植え付け | 3月中旬~5月上旬 | 4月中旬~6月上旬 |
|
追肥 |
4月中旬~6月上旬 | 4月中旬~6月上旬 |
| 収穫 | 5月中旬~6月中旬 | 5月中旬~7月上旬 |
▼秋まきの場合
| 作業 | 中間地の栽培スケジュール | 寒冷地の栽培スケジュール |
| 種まき | 8月中旬~9月中旬 | 7月中旬~8月中旬 |
| 植え付け | 9月中旬~10月中旬 | 8月中旬~9月中旬 |
| 追肥 ※元肥を施している場合は不要。 |
10月中旬~11月上旬 | 9月中旬~10月上旬 |
| 収穫 | 10月中旬~11月中旬 | 9月下旬~11月上旬 |

ここからは、リーフレタスの基本的な栽培方法を紹介します。
プランター栽培と地植え栽培では、種まき前に必要な準備が異なります。
プランター栽培の場合
1. 鉢底石をプランターの底に薄く敷く
2. 野菜用培養土をプランターの8分目まで入れる
3. 十分に水を与える
地植えの場合
1. 植え付けの2週間前に1平方メートル当たり両手いっぱいほどの苦土石灰を土に混ぜて耕し、1週間放置する
2. 腐葉土や堆肥を混ぜて、さらに1週間放置する
3. 幅60~90cm、高さ15cmほどの畝をつくる
リーフレタスの種は、発芽に適した15~20度の気温を目安に、プランターや育苗ポットへまきます。
プランターの場合は、種が重ならないように全体にまくか、深さ5mmほどの浅い溝をつくり、その溝に種を1~2cm間隔でスジまきします。溝と溝の幅は15cmほど空ける。育苗ポットの場合は、1つのポットに3~4粒の種をまきましょう。
種をまいたら、軽く手で押さえて土と密着させ、種がわずかに隠れる5mm程度の土をかぶせます。最後に、種が流れないようやさしく水を与えましょう。
種まきのポイントとして、リーフレタスの種は光を好む性質があるため、土を厚くかけすぎないのがポイントです。
注意点として、気温が25度以上になると発芽率が下がり、30度以上になるとほとんど発芽しなくなります。
高温時に種まきをする際は、種を数時間水に浸してから湿った布で包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫で数日間保存して発根させてからまくと、発芽しやすくなります。
育苗ポットに種をまいた場合は、本葉が4~5枚になったら畑などに植え付けます。苗を購入する場合も、本葉が4~5枚までのしっかり育ったものを選びましょう。
苗を植え付ける間隔は15~30cmが目安です。葉を摘み取りながら収穫する場合は、20~30cmあけて植えるのが適しています。植え付け後は、水をたっぷり与えましょう。
リーフレタスは、日光に長く当たると芯が伸びて硬くなることがあります。そのため、地植えする場合は西日の当たらない場所を選ぶのがポイントです。プランター栽培する場合も、時間に応じて移動するなどして、日照時間を調整しましょう。
また、地植えの場合は雨が多いと腐りやすくなるため、梅雨前に収穫が完了できるように植え付けます。
リーフレタスは水切れや多湿に弱い性質があります。風通しと水はけの良い場所に植えて、土が乾きすぎないよう適度に水を与えてください。
肥料の与え方は、地植えかプランター栽培かによって異なります。
リーフレタスは生育期間が短いため、地植えでは、植え付け時に元肥を施していれば追肥の必要はありません。元肥を施していない場合は、植え付けから1週間後に粒状肥料を与えましょう。外葉を少しずつ収穫する場合は、収穫後に追肥すると長く楽しむことができます。
プランター栽培では、元肥入りの野菜培養土を使えば、元肥を別途与える必要はありません。ただし、水やりによって肥料成分が流れ出やすいため、草丈が7~8 cmほどに生長したら、2週間に1回を目安に追肥しましょう。
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肥料とは別に、バイオスティミュラント活力液「X-ENERGY(エックスエナジー)」を週に1回の間隔で与えると、環境ストレスに負けない元気で大きなリーフレタスが育ちます。
また、リーフレタスをよりおいしく育てたい方には「ベジフル液肥」がおすすめです。豊富なミネラル、ビタミン、アミノ酸、糖類を含む植物由来の天然有機物を配合し、丈夫でおいしい野菜の生育をサポートします。
生長にともなって苗が混み合ってきたら、間引きを行ないます。タイミングは、本葉1~2枚の頃と、背丈が15cmほどになった頃の2回です。
以下のような苗を中心に、全体の半分くらいになるまで間引きましょう。
● 病気や虫食いがあるもの
● 茎が細いもの
● 葉の形や色が悪いもの
● 目立って背が高いもの
● 小さいもの
元気な苗であっても、隣の葉が触れ合っている場合はどちらか一方を間引きます。
間引いた葉は、病気でなければ食べることができます。
リーフレタスは、種まきから60日、植え付けから30日を目安に、高さが20~25cmになったら収穫のタイミングです。株ごと刈り取るか、外側の葉だけを摘み取りましょう。
葉を摘む場合は、内側を残して外側の葉を3~4枚ずつ収穫すると、繰り返し楽しむことができます。ただし、生長しすぎると葉に苦みがでるため、高さ25cmほどになったら株全体を収穫しましょう。

最後に、リーフレタスを栽培する際に注意すべきポイントを紹介します。
リーフレタスは、同じ土で続けて育てると病気にかかりやすくなります。そのため、2年間はリーフレタスを含むキク科の野菜を同じ場所に植えないようにしましょう。
また、畑の場合は、区分けを行なって毎年異なる種類の野菜を順番に育てる「輪作」を行なうと安心です。
リーフレタスは比較的病害虫に強いのが特徴ですが、生育環境によっては「灰色かび病」や「べと病」などの病気のリスクがあります。アブラムシ類やナメクジなどの害虫にも、注意が必要です。
こうした病害虫を予防するには、風通しを良くすることが大切です。また、防虫ネットや薬剤を活用するのもよいでしょう。
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リーフレタスは葉が丸まらない非結球タイプのレタスの総称で、サニーレタスやグリーンリーフ、フリルレタスなどさまざまな種類があります。
十分な水分を必要としますが、多湿の環境に弱いという特徴があるため、風通しや水はけの良い場所に植えて、水切れに注意しながら育てることが大切です。
リーフレタスは栽培しやすいため、家庭菜園やプランター栽培を始めたい方にぴったりの野菜です。本記事を参考に、ぜひ栽培に挑戦してみましょう。
リーフレタス栽培は初心者でも大丈夫!おいしく育てる方法を紹介園芸知っトク情報のページです。
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