2018年2月9日配信号 vol.69【春の訪れの始まり】

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立春を迎える2月は暦の上では春となりますが、まだまだ寒さが厳しい季節が続きますね。梅の花が咲き始め、徐々に暖かくなり、春の始まりへと向かっていきます。
春の訪れを少しずつ感じながら、体調に気をつけてガーデニングライフをお楽しみ下さい。

 

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 ◆◇ガーデニングコラム 「今日もみちくさ」 その64◇◆
花の名前をもう一度

 関東地方に久しぶりに大雪が降りました。当日、私は出先から早帰りしたお陰で、幸いにも交通の混乱に巻き込まれることはなかったのですが、あえて途中下車して雪景色をながめる数キロのみちくさを楽しみました。
 さて、これを酔狂と呼ぶか、雅人と呼ぶかはみなさんにお任せするとして、道すがら花を見つけては、その名前について考えてみました。

 

◆ ロウバイ、その名前は


 雪中みちくさの最初の楽しみは、雪のお陰で次第に明るさを増す、風景の変化を味わうこと。
 ときにぼたぼたと音を立てて降りしきる雪のなか、甘い香りがふんわりと漂ってきたかと思うと、ありました、ありました、やっぱりこの香りはロウバイです。景色がどんなに明度を高めようと、ロウバイの明るい黄色は埋もれてしまうことなく、むしろいっそう存在感を放っています。
 ロウバイは、原産地の中国から世界各地へ広まり、日本へは江戸時代初期に導入された記録があります。
 中国名も「蝋梅」で、「蝋でできたウメに似た花」というのが名前の由来だそうですが、この時期は花が少ないために、半ば仕方なくウメに登場してもらったようにも思えます。特に、鼻が捉える芳香は、間違いなくロウバイかウメですから、結びついてしまったのかもしれません。

 ところで、ロウバイの学名は何かというと、Chimonanthus praecox(チモナンサス・プラエコックス)。学名は動植物に与えられる学術上の名前で、ラテン語で記されているものの、世界共通です。ですから学名がわかると、世界中の情報から検索することが可能です。
 さて、ロウバイの学名もラテン語で記載されているわけですが、その意味を調べてみると、本来のラテン語で意味しているものではなく、ギリシャ語の Chimon(χειμων/冬)と anthos(ἄνθος/花)からつくられた造語でした。
 学名は、通常属名と種小名という2つでワンセットの構造をしています。ロウバイの場合はChimonanthus が属名で、日本語にするとロウバイ属となります。後半のpraecox は分類上、属の下位にあたる種小名。praecox の意味は「早発」、転じて「早咲き」とするのが妥当でしょうか。属名と種小名合わせると、「冬のさなか、ほかに先駆けて咲く花」。まさしく、雪中みちくさにぴったりな花風景に感じましたが、いかがでしょうか。
 さらに興味深いのは、中国名由来の和名、ロウバイ(蝋梅)が、花の姿形を形容しているのに対し、ギリシャ語由来の学名では、花の時期を表していたこと。両者を知っていると、その花の特徴をより明確に捉えることができると気づきました。

 

◆ そしてウメ、その名前は


 雪中みちくさの次の楽しみは、踏みこむ感触とともに響く、クックッと鳴る雪の音。
 ロウバイを見つけたら、雪音をBGM に、やっぱり早咲きのウメを探してしまいます。
 ウメの学名は Prunus mume(プラヌス・ムメ)。以前はサクラ属に分類されていましたが、現在では Prunus を、スモモ亜属とする分類があります。
 この Prunus は、英語の「スモモ(plum)」に由来し、種小名の mume は、日本語の古語でウメ(梅)を意味する「ムメ」から名づけられたそう。
 ウメは花ウメ、実ウメともに私たちにとって身近な植物ですし、学名が日本語の古語に由来するとなれば、日本原産の植物のように思えます。ところがウメもロウバイ同様、中国原産。ただし、奈良時代には渡来していたともいわれ、当時はサクラよりも人気が高く、花見といえば梅見だったと伝わっています。

 節分、立春を過ぎ、早いもので暦の上では春となりましたが、まだまだ寒い日は続くでしょう。東京でもまだ数回、雪が舞う日があるかもしれません。積雪地方の方々にとっては、もう見飽きた雪景色かもしれませんが、温暖地に暮らす者にとっての雪は、いつもと違う景色を楽しめる恰好の時間。そろそろウメの花見時期ですし、たまにはスノーブーツのいでたちで、ぜひ雪中みちくさに出かけてみてください。ただし、くれぐれも無理はしないように、安全第一で!

PROFILE

 

ウチダトモコ [プロフィール]

園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

 
 

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花と緑のメールマガジン vol.69はここまで!

次回の配信もお楽しみに!

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発行日:2018年2月9日
発行元:住友化学園芸株式会社ホームページ事務局

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