2018年3月9日配信号 vol.70【思い出も長く美しく】
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卒業式や転勤等、これまで親しんだ環境から、新しい一歩を踏み出す準備期間の方も多いのではないでしょうか。
3月はお花を頂く事も多い季節ですが、頂いたお花はどうしていますか。大切な方々から頂いたお花を美しく、長持ちさせる活力剤を使用して、思い出も長く大切にし、次へのステップに踏み出しましょう。
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◆◇ガーデニングコラム 「今日もみちくさ」 その65◇◆
春に追いつけ、追い越せ
3月1日。関東地方に今年の「春一番」が吹きました。気圧配置が冬型から脱し、季節が変わることを教えてくれる強風です。季節が進むことは嬉しいけれど、ガーデニング大好きなみなさんのことだから、季節に追いつかれ、追い越されないよう、逸る気持ちを抑えきれずにいることと思います。
今月の「みちくさ」は、そんな躍る気持ちに乗せられて、レッツゴー!
◆ 春のガーデニングをスタートアップ
「春一番」に似た感触の強風が関東地方に吹き始めたのは、2月中旬ぐらいだったででしょうか。ウメの香りに春の訪れを確信し、その足でガーデンショップを訪ねてみたら、並んでいる花苗が変わっているのに気づきました。
早春をいとおしむ芽出し球根のポット苗は、ムスカリやスノードロップから、原種チューリップ、ヒアシンスへと変わり、先日はとうとう、ユリ‘カサブランカ’ のポット苗を見かけるまでになりました。
これらはそのまま植えつけて、成長および開花を手軽に楽しむことができます。強風の多い時期だから、できるだけ風当たりの強くない場所で管理したいもの。また、もしも寒の戻りや積雪などがあるようなら、庭植えにしたユリの新芽には、不織布などをかぶせておく方が安心です。
春から栽培する野菜類のタネまきも始まります。トマト、ナス、キュウリなどの果菜類は、4月に入るとポット苗が出回りますが、苗が出回らないもの、流通量が少ない品種は、ぜひタネで入手してタネまきから栽培してみましょう。これらは発芽するのに25℃前後の温度が一定時間必要です。暖かな日の日中はよく日に当て、夜はまき床をホットマットに置いたり、プラスチックケースや使い捨てカイロなどを利用して温度を保ちます。ただし、まき床が乾きすぎたり、ムレたりしないように注意しましょう。日中、思いがけず気温が上がった日などはムレて、傷めたり徒長させてしまったりと失敗することがあります。留守にするときは窓際よりも、ベランダや部屋の中央部などに置くほうがよさそうです。
◆ すくすく生長するのは花だけではなく
水やりの間隔が短くなり、肥料を施したとたんに日ごとすくすくと伸びる新芽。若くみずみずしい生命力を目の当たりにできるのが、一見地味だけれども、この時期のガーデニング最大の感動かもしれません。
しかし、注意も必要。栽培している植物のそのすぐそばに、見た目がちょっと違う芽や葉がありませんか? 見覚えがなく、栽培の目的ではない植物が生えていたら、繁殖してしまう前に抜いておくのが賢明です。
今はまだ雑草も根張りが浅く、株元を持って引き抜けば、簡単に取り除けます。除草フォークがなくてもケーキ用の小さなフォークがあれば、土をかいて根元に挿し、根から起こすことができます。
水やりや施肥のときに雑草が目についたけれど、「今度抜こう」と意識の外側に追いやれば、次に気づいたとき雑草は、主役の植物と同等、もしくはそれ以上に育ってしまっています。そうなると根張りは広がっていて、抜いても根の切れ端が土中に残って、そこから再発生も否めません。
植物が目立って生長を始めるこの時期は、雑草の伸びにも目と心を配ってください。特に、毎年話題になるナガミヒナゲシなど繁殖力が強い雑草は、はびこらせないためにも、できるだけ小さなうちに抜いておきたいものです。
さて、カワヅザクラ、カンヒザクラ、オオカンザクラなどの開花の知らせが聞こえるようになりました。いよいよ本格的な春の始まりです。とはいえ、春の彼岸まではまだまだ気を緩めずに、のんびり進めるのが春のガーデニング事始めのコツです。
PROFILE
ウチダトモコ [プロフィール]
園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。
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花と緑のメールマガジン vol.70はここまで!
次回の配信もお楽しみに!
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発行日:2018年3月9日
発行元:住友化学園芸株式会社ホームページ事務局
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