2018年6月8日配信号 vol.73【梅雨どきの心構え】

『HTMLメールが表示できない場合はこちらから↓』
https://www.sc-engei.co.jp/mm_bk/73_20180608.html

住友化学園芸ホームページ事務局のメールアドレスを
info@secure.sc-engei.co.jpに変更いたしました。

6月に入ると、梅雨入りも間近。日照不足や高温多湿な天候により、病気や害虫が発生しやすい環境となります。
「病害虫ナビ」では植物の不調の原因がわからない時でも、植物の部位や症状から検索して、対策や防除方法、適用薬剤を調べることもできます。
また梅雨の時期は、水はけが悪くなり、根腐れを起こしやすくなります。排水や置き場所を工夫して、梅雨に負けない環境を整えてください。

 

■◎ ホームページのおすすめコンテンツ紹介 ◎■

 

★☆バラの投稿写真募集中!☆★
★☆みんなでつくるマイローズコレクション2018☆★

毎年好評のバラ写真投稿コンテンツ「みんなでつくるマイローズコレクション」。みなさまがご家庭で愛情込めて咲かせたバラの写真を、ホームページからどんどん投稿してください! 品種が異なるバラであれば、おひとりさま何回でも投稿いただけます。投稿写真は品種確認審査を経てコンテンツ内でコレクションとして公開しますが、掲載された写真の中から厳選して「コレクションBOOK」を作成し、掲載された方にプレゼントいたします。投稿受付は6/30(土)までです。お待ちしています!

 
 

 ◆◇ガーデニングコラム 「今日もみちくさ」 その68◇◆
アジサイ小径

 先月号のコラム「今日もみちくさ」で、「バラも2週間早足」と書きましたが、どうやらアジサイも早足のようす。咲き進む花たちにやや遅れをとりつつもバラ園めぐりを楽しんだ私は、その道すがら、あるいはバラ園で、バラと競演するアジサイに、見惚れることがしばしばありました。各地でも同様、アジサイはどんどん見ごろを迎えているようです。
 今月の「みちくさ」は、そんな季節の花、アジサイをめぐります。

 

◆ むかしのアジサイ


 アジサイはご存じの通り、日本にも自生があるおなじみの落葉低木です。広義のアジサイとしては、日本以外にも中国、台湾、北アメリカにも原産地がありますが、現在、国内で主に流通している西洋アジサイの各品種は、日本原産のアジサイ科アジサイ属のアジサイ(Hydrangea macrophylla)を元に、品種改良が進められたものです。

 

 原産地の日本ですから、ふつうにあちこちに自生があります。私たちにとってとてもなじみのある植物で、古くは「万葉集」にも詠まれていました。
 その半面、ありきたりに思われたのでしょうか。園芸的に栽培されたり、改良が進んだりすることは、一部の趣味家界隈を除いて、あまりなかったようです。

 

 日本に自生するアジサイが、江戸時代にドイツ人医師で博物学者のシーボルトによってヨーロッパへ持ち込まれたのは有名な話。そしてヨーロッパで改良された品種は明治の開国以降、度々日本へ導入されていたようですが、西洋アジサイが国内に本格的に広まっていったのは、なんと1980年代に入ってからなのです。
 それまで私たちの身近にあったアジサイは、原種のガクアジサイ(Hydrangea macrophylla f. normalis)と、その変種であるテマリ咲きの本アジサイ(H. macrophylla f. macrophylla)がほとんどでした。これらは今も公園や街路樹などにも植えられ、また、量的に植栽された場所はアジサイの名所として各地で知られています。

 

 また、アジサイはさし木でふやすことが容易で、登録品種にないこれら古くから植えられてきたアジサイは、さし木の練習に恰好の素材にもなりました。冬の休眠枝ざし、初夏の緑枝ざし、また、さし木した容器をポリ袋で覆って湿度を保ちながら発根を待つ密閉ざしなど、さまざまな方法を試すことができます。アジサイは発根率が高く成功しやすいため、園芸の楽しみを広げてくれる植物だといえます。

 

 

◆ 今のアジサイ、未来のアジサイ


 90年代に入り、ガーデニングブームの追い風を味方に、国内でもアジサイの品種改良が進んでいきました。最初に手がけられたのは、もちろん西洋アジサイ。80年代後半に、群馬県の坂本正次氏が「清姫」「ミセスクミコ」「ブルーダイヤモンド」を農林水産省に品種登録し、話題を呼んだのです。これらの品種は今でも、銘花として知られています。
 その後、次々と新品種が登場。これまで庭の花木だったアジサイは、鉢物としての地位を確立していきます。近年では、ガクアジサイのなかから「隅田の花火」が見出されて人気品種となりました。続いて毎年、たくさんの品種が発表、登録されています。


 また、西洋アジサイのグループに限らず、最近ではアナベル(Hydrangea arborescens)とその園芸品種も人気です。密につく小ぶりな萼(ガク)が繊細な印象で、ナチュラルなガーデンにぴったり。基本はクリーム色ですが、ピンク色の品種も流通するようになりました。いずれも庭植えに向いています。
 さらに、国内の沢沿いなどに多く見られるヤマアジサイ(Hydrangea serrata)も、ここのところ愛好家がふえて注目されています。小型の品種は鉢植え栽培にも向き、よりコレクション要素が高いのも、コアな愛好家がふえる要因となっています。


 さて、アジサイの名所について前項でも触れましたが、最近ではアジサイだけを大量に植えて見せるというより、草花とうまく調和させて競演を楽しめる、上級スタイルの植栽もふえてきました。そういった場所では新しい品種も積極的に導入されていて、庭の植物から鉢物を経て、再び、そして新たにガーデン植物へと変貌を遂げていくアジサイの立ち位置を、客観的に確認できるのも、この季節の楽しみの一つなのです。

PROFILE

 

ウチダトモコ [プロフィール]

園芸ライター、グリーンアドバイザー、江戸東京野菜コンシェルジュ。
園芸雑誌、ライフスタイル誌などの編集、ライターを経て、現在は主にウェブで提案および取材執筆活動中。

 
 

今月の園芸作業に役立つおすすめ商品はこちら

野菜と果樹の害虫(発生を長く抑える)&病気(予防+治療)に!

ベニカベジフルVスプレー

 

野菜(トマト・ミニトマト・きゅうり・なす・ピーマン)と果樹(かき・りんご・なし・おうとう)の病害虫防除におすすめです。
持続性のある殺虫成分により、月に一回散布するだけで害虫(アブラムシ)から植物を守ります。
予防効果と治療効果のある殺菌成分により、病気の発生前から発生初期にかけて植物を病原菌から守ります。

 

ネキリムシを誘い出し、食べさせて退治!

ネキリベイト

 

株元にばらまくだけで土の中に潜むネキリムシを誘い出し、食べさせて退治します。
効果は速効性で、植え付け後や発芽後の作物を害虫から守るので、被害防止に有効です。

 

マイローズ殺菌スプレー

マイローズ殺菌スプレー

 

病原菌の細胞膜成分の合成を阻害し、ばらの黒星病やうどんこ病に優れた効果があります。
浸透移行作用により病原菌の侵入を防ぐ予防効果だけでなく、侵入した病原菌を退治する治療効果もあります。
散布後の葉の汚れも少ないです。
種類(作用性)の異なる殺菌剤とのローテーション散布は薬剤耐性菌出現回避に効果的です。

 

きれいな花・おいしい野菜に
植物の栄養素をバランス良く配合
カルシウム・微量要素強化ビタミン入り

花工場原液

 

花工場原液は植物の生育に欠かせない各種成分をバランスよく配合した、すばやい効きめの液体肥料です。

 
ダニセーブ写真

植物うまれの殺虫剤!ハエ・蚊・ゴキブリ・マダニを退治

ムシズバジェットナチュラル

 

有効成分は除虫菊から抽出した100%天然成分。
ハエ、蚊、ゴキブリ等をすばやく退治。
殺虫成分の分解が早く、環境に優しい。
使いやすい緑茶の香り。

 
ウィルナックススプレーマスク用写真

シュッと簡単!ダニをノックアウト 天然ハーブ成分使用

ダニセーブ

 

シュッと簡単!!ダニのいない生活。
駆除と予防(増殖抑制)のダブル効果。
布団、カーペット、たたみのダニを防除。

 

花と緑のメールマガジン vol.73はここまで!

次回の配信もお楽しみに!

※本メールマガジンに掲載されている記事の無断転用を禁じます。
※本メールは、住友化学園芸ホームページにてメールマガジン配信を希望された方に配信させていただいております。
※メールアドレス変更をご希望の方は、現在ご登録いただいているメールアドレスを削除いただき、変更するメールアドレスを新規でご登録ください。


メールアドレスの新規登録は

こちら


メールマガジンの登録削除(配信停止)を

ご希望の方はこちら

※このメールアドレスは送信専用となっておりますので、返信はお受けできません。

発行日:2018年6月8日
発行元:住友化学園芸株式会社ホームページ事務局

(C)2018 sumitomo chemical garden products inc.