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オベリスクの仕立て方

バラ栽培家後藤みどりさん監修のオベリスクの仕立て方のページです。オベリスク仕立ては狭い場所でつるバラを仕立てることができる方法のひとつです。オベリスク仕立ての方法や、オベリスクにおすすめのつるバラの品種をご紹介しています。また、仕立てたバラの管理の方法とバラの管理に役立つ住友化学園芸の商品についても併せてご紹介しています。

監修 バラ栽培家 後藤みどり

プロフィール

つるバラを狭い場所でも長く伸ばし、たくさん花を咲かせることができるのも、オベリスク仕立ての利点です。
 ここで重要なことが1つあります。市販のオベリスクはデザイン重視で、造りが華奢なものを多く見かけます。しかし、大輪で枝が直径3cm以上の太さになるタイプのつるバラは、オベリスクの直径があまり小さいと巻きづらいうえにつるが折れることもあるので、最低オベリスクの直径が50cmぐらい、高さは250cmほどあるものがおすすめです。

 小型で細身のオベリスクなら、つるバラも枝が細い小輪系を選んではいかがでしょう。半つる性のオールドローズやイングリッシュローズ、フレンチローズを沿わせるのもよいでしょう。


オベリスク仕立てのプロセス

1.オベリスクは垂直に立てて地面に固定する。
オベリスクの固定方法は簡易的には直径5cmくらいの短い支柱を打ち込んでくくりつけるか、より強固に固定するには、ホームセンターなどで販売されている真ん中に穴が空いているコンクリート製の基礎を土に埋め込んでモルタル等で固める方法があります。
2.その脇に植え穴を掘って、掘り上げた土に堆肥か腐葉土、粒状肥料「マイローズ ばらの肥料」を1㎡当たり200g混ぜたもので、バラを植え付ける。
3.つるが伸びてきたら、ゆるい螺旋状を描くようにして、つるを上に巻きつけていく。ただし、主枝にする太いつるはあまり曲げようとせず、自然に伸ばすようにするとよい。
4.オベリスクの頂部は、枝があまり飛び出さないようにして、細めのつるを丸くまとめるように曲げるときれいに仕上がる。
5.同じ方向に枝が出たら、右回り左回りに交互に巻きつける。つるの先端は下の方からところどころに散るようにする。
6.つるの先端は、飛び出さないように端ギリギリのところを必ずビニールタイやヒモで留めておく。
7.枝と枝の間隔は、花枝の長さを考慮する。大輪系なら30cm、小輪系なら15cm間隔を目安にするとよい。
8.誘引したつるは毎年冬に取り外し、巻き直しすると美しい姿が保てる。

マイローズばらの肥料 700g・1.6kg

オベリスクにおすすめの品種

●小輪系
夢乙女、雪あかり、芽衣、キューランブラー、アメリカンピラー、つるテディ・ベア

●中輪系
スヴニール・デュ・ドクトゥール・ジャマン、ローブリッター、アンジェラ、
つるサマースノー

●大輪系
ピエール・ドゥ・ロンサール、バタースコッチ、ダブリンベイ、つるゴールドバニー、羽衣、つるピンクシフォン

オベリスク仕立てにしたバラの管理

●仕立てたオベリスクの一番花が咲き終わったら
まず花がらを切ります。このとき葉もつけて20cmくらい切ってください。
返り咲きのバラはこの後切ったところからところどころ蕾をつけます。
一季咲きのバラは来年の花を付けるバラの枝が伸びてきます。

●栄養が必要なので肥料を与えましょう。
花後、株元に肥料を施します。5月の満開後、夏の剪定時、早春に各1回ずつ
粒状肥料「マイローズばらの肥料」を1株当たり200g、株元にばらまきます。

マイローズばらの肥料 700g・1.6kg

●梅雨に入る6月は、病気が発生しやすいので消毒をしましょう。
この時期、最も多い病気は「うどんこ病」 と「黒星病」です。発生前、発生初期に、殺虫殺菌剤「ベニカⅩファインスプレー」、「ベニカⅩスプレー」、「ベニカグリーンVスプレー」、「ベニカXファインエアゾール」、殺菌剤「ベンレート水和剤」「STサプロール乳剤」、または「STダコニール1000」をローテーション散布しましょう。
新芽や蕾に「アブラムシ」がつくことがあります。発見したら殺虫殺菌剤「ベニカⅩファインスプレー」、「ベニカⅩスプレー」、「ベニカグリーンVスプレー」、「ベニカXファインエアゾール」、殺虫剤「オルトランDX粒剤」、「ベニカR乳剤」を散布します。「ベニカⅩファインスプレー」、「ベニカXファインエアゾール」、「オルトランDX粒剤」は浸透移行性なので、散布すると害虫を抑える効果が持続します。
また、「チュウレンジハバチ」などもよく目にするようになります。殺虫殺菌剤「ベニカⅩファインスプレー」、「ベニカⅩスプレー」、「ベニカグリーンVスプレー」、「ベニカXファインエアゾール」、殺虫剤「ベニカR乳剤」を散布します。
夜間に活動し、バラの葉を食害する「ヨトウムシ」には、殺虫剤「GFオルトラン水和剤」、「GFオルトラン粒剤」を散布します。浸透移行性なので効果が持続し、見つけにくい「ヨトウムシ」の退治にも役立ちます。
新芽、蕾に寄生し、食害するクロケシツブチョッキリ(ゾウムシ)には、殺虫殺菌剤「ベニカⅩファインスプレー」、殺虫剤「ベニカR乳剤」を散布しましょう。
夏は、高温で乾燥しやすく、「ハダニ」が猛威をふるい始めます。発生初期に殺虫殺菌剤「ベニカⅩファインスプレー」、「ベニカグリーンVスプレー」、「ハダニ」類専門殺虫剤「ダニ太郎」、「バロックフロアブル」、天然のヤシ油を使用した殺虫殺菌剤「アーリーセーフ」を散布します。

●夏のお手入れ
水切れするとつるが伸びなくなります。高温で乾燥する夏は、水やりをまめに行ないましょう。
また、上部からしか枝が出なく、オベリスクの脚元がすいて見えることがあります。そんな場合はつる先を切って、株元を明るくすると下部からも枝が出やすくなります。

バラ栽培家後藤みどりさん監修のオベリスクの仕立て方についてのページです。
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