病害虫ナビケムシ
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葉が食害されるため、生育が悪くなります。庭木などでは丸坊主になるほど食害されることもあり、美観が著しく損なわれます。草花などでは枯れることもあります。
ほとんどの植物に数種類のケムシ・アオムシが寄生します。チョウやガの幼虫のため種類は多く、体長、体色、模様などの形態、発生時期、発生回数、一個ずつ産卵する、卵塊を作るなど生態も多種多様です。いずれも葉が食害された付近に寄生しており、モンシロチョウ(アブラナ科植物)、アゲハチョウ(柑橘類、サンショウなど)、オオスカシバ(クチナシ)など特定の植物を食害する種類からアメリカシロヒトリなどのように多くの植物を食害する種類まで様々です。
早期発見、早期防除が基本です。群棲する種類は加害している葉や枝を切り取って取り除くか、割り箸などで取り除きます。中にはドクガ類もいますので素手で触れるのは避けた方が賢明です。薬剤でも早期防除が基本です。若令幼虫時は被害も少なく簡単に退治できますが、老令幼虫になると食害量も多く薬剤も効きにくくなります。薬剤ではベニカXスプレー、オルトランCなどが手軽に使用できます。希釈する薬剤ではベニカX乳剤、オルトラン液剤、アクテリック乳剤、スミソン乳剤などが効果的です。
その1:【ハバチ】:ケムシ・アオムシのような形態の幼虫でも親になるとチョウやガになるとは限りません。ハチになる種類もいて、これらはハバチと呼ばれています。バラではチュウレンジハバチ、アブラナ科植物にはカブラハバチなど多くの種類がいます。形態が似ていて、同じように葉を食害するため、ケムシ・アオムシと同様に退治します。
その2:チョウ目幼虫の呼び方としてはケムシ、アオムシが一般的です。ケムシは体が毛で覆われている幼虫の総称、アオムシはモンシロチョウ幼虫だけを意味する場合とオオスカシバなど緑色をした幼虫全体を言う場合があります。それでは、毛が無くて緑色以外の呼び方は?毛の無い幼虫の総称としてはイモムシと言う呼び方があります。この項目の表題も本当はケムシ・イモムシかも…。
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