病害虫ナビアリ
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アリは直接植物を食べたり、汁液を吸ったりはしないので植物にとっての害虫ではありません。ただし、家の中に入ってきたり、ウジャウジャいて気持ちが悪いため不快害虫に分類されます。アリは膜翅目に属すのでハチの仲間です。体長は2~10mm程度、体色も濃黒、淡黒、赤褐色など多様にわたります。日本には250種程度いますが、家庭の庭でもよく観察すると10種類程度は直ぐ見つかります。普段見かけるアリはハタラキアリです。選ばれた雌だけが十分な栄養を取って女王アリになり、他の雌はハタラキアリになります。社会生活を営んでおり、巣に侵入する他の虫と戦うヘイタイアリ、繁殖のために存在するオスアリもいます。よく羽アリが群がって飛び交うことがありますが、これは空中で交尾している現象です。オスアリは役目が終わるとそのまま死んでしまいますが、メスアリは交尾の時一生分の精子を得て、自ら翅を取って土中に入り、女王アリとして卵を産み続けます。大部分のアリは雑食性です。肉類(たんぱく質)や甘い物を食べたりしていますが、時期によって嗜好が変わったりすることもあります。
巣の外で餌を探しているアリは全体の20%であり、大多数は巣内で働いています。巣の中のアリまで退治したい場合は「アリアトール」を巣のまわりや通り道に散布します。「アリアトールシャワー巣ごと退治」も巣の中のアリまで退治できます。直接まいて直ぐ退治したい場合は「アリアトールエアゾール」、全面的に散布する時は「アリアトール粉剤」が適しています。
その1:アリはアブラムシと共生関係にあり、アブラムシを天敵から守るので、間接的には植物の害虫と言えないこともありません。
その2:羽アリを見かけると、シロアリが発生したと思って慌てることがありますが、シロアリもクロアリも巣別れの時期に羽の生えた個体が発生し、ヤマトシロアリは春、イエシロアリは初夏、クロアリ全般は春~秋にかけて羽アリが群生するのが見られます。
その3:クロアリとシロアリを見分けるポイント
●体の腰の部分がはっきりとくびれているのがクロアリで、寸胴タイプはシロアリです。
●翅の大きさで区別します。4枚の翅が同じ大きさの時はシロアリで、後翅が前翅に比べて小さい時はクロアリです。白アリにはアリアトール白アリエアゾールを噴霧して退治します。応急用としてはこれで十分ですが、家の基礎からの食害では、過信せず専門家に診てもらった方が無難でしょう。
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