病害虫ナビアリ

植物につく虫
汁を吸う虫
茎葉を食べる虫
家のまわりの虫
不快な印象を与える虫

発生カレンダー

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生態

アリは直接植物を食べたり、汁液を吸ったりはしないので植物にとっての害虫ではありません。ただし、家の中に入ってきたり、ウジャウジャいて気持ちが悪いため不快害虫に分類されます。アリは膜翅目に属すのでハチの仲間です。体長は2~10mm程度、体色も濃黒、淡黒、赤褐色など多様にわたります。日本には250種程度いますが、家庭の庭でもよく観察すると10種類程度は直ぐ見つかります。普段見かけるアリはハタラキアリです。選ばれた雌だけが十分な栄養を取って女王アリになり、他の雌はハタラキアリになります。社会生活を営んでおり、巣に侵入する他の虫と戦うヘイタイアリ、繁殖のために存在するオスアリもいます。よく羽アリが群がって飛び交うことがありますが、これは空中で交尾している現象です。オスアリは役目が終わるとそのまま死んでしまいますが、メスアリは交尾の時一生分の精子を得て、自ら翅を取って土中に入り、女王アリとして卵を産み続けます。大部分のアリは雑食性です。肉類(たんぱく質)や甘い物を食べたりしていますが、時期によって嗜好が変わったりすることもあります。

防除方法

その1:アリはアブラムシと共生関係にあり、アブラムシを天敵から守るので、間接的には植物の害虫と言えないこともありません。

その2:【その他の不快害虫】: ワラジムシ「(ダンゴムシ参照)」、ヤスデ、ゲジ、ムカデなどいろいろな虫がいます。アリアトールエアゾール、不快害虫速効シャワー、不快害虫粉剤がよく効きます。また、ヤスデは林を切り開いた造成地や近くに林などがあると大発生します。

オオゲジ

トビズムカデ

ヤスデの仲間

ワラジムシ

その3:羽アリを見かけると、シロアリが発生したと思って慌てることがあります。クロアリもシロアリも雄には翅があります。

白アリの被害


クロアリとシロアリを見分けるポイント
1:体の腰の部分がはっきりとくびれているのがクロアリで、寸胴タイプはシロアリです。
2:翅の大きさで区別します。4枚の翅が同じ大きさの時はシロアリで、後翅が前翅に比べて小さい時はクロアリです。白アリにはアリアトール白アリエアゾールを噴霧して退治します。応急用としてはこれで十分ですが、家の基礎からの食害では、過信せず専門家に診てもらった方が無難でしょう。

この病害虫から植物を守る
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