病害虫ナビ赤星病
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被害症状
葉の表面にオレンジ色の斑点があらわれ、その斑点が大きくなってくるにしたがって、葉裏に房状に毛ばだった円形状の病斑を生じ、被害葉は次第に枯れてきます。
生態
赤星病はさび病の一種ですが発生の仕方が変わっています。病原菌は姿を変えて冬の間はカイヅカイブキなどのビャクシン類の葉や枝で過ごし、春になるとナシやボケなどに寄生します。春先、カイヅカイブキの枝先などに茶褐色のかたまりが見られます。これが冬胞子で、降雨による水滴などがつくと膨らんでオレンジ色の寒天状になり、そこでつくられた小生子が風などで飛散し、ナシやボケなどに寄生し発病します。
防除方法
カイヅカイブキなどビャクシン類の葉や枝の上で越冬するので、ナシやボケの近くにこれらをなるべく植えないようにします。4月の発病初期に7~10日おきに数回、「サンケイオーソサイド水和剤80」などを散布すると効果的。
まめ知識
赤星病にとってのビャクシン類は、ナシやリンゴに寄生する途中の寄生植物と言う意味で「中間宿主」と呼ばれています。赤星病は、中間宿主となるビャクシン類さえ無ければ繁殖しません。逆にビャクシン類がそばにあるといくらナシやリンゴに殺菌剤をまいても意味がありません。そのためナシやリンゴの産地では、ビャクシン類を植えることを条例で禁止している市町村もあります。ちなみにリンゴ、カイドウなどに寄生する種類と、ナシ、カリン、ボケなどに寄生する種類は、症状は同じなのですが、別の病原菌です。
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