病害虫ナビ疫病

植物につく虫
汁を吸う虫
茎葉を食べる虫
家のまわりの虫
不快な印象を与える虫
発生カレンダー
発生時期:6月、10月

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被害症状

植物全体に発生します。葉では不整形の水浸状の斑点がしだいに拡大し大型の病斑になります。やがて、湿度が高い場合はうっすら白いカビが生え、湿度が低いと病斑部分が乾燥し、茶褐色になり枯れたようになります。茎でも同じような症状があらわれ、そこから上の部分は枯れてきます。実では比較的若いもので発生しやすく、まわりがぼやけた大型で不整形の暗い色の病斑があらわれ、腐敗します。

生態

梅雨時や秋の長雨の時期などの比較的低温で、湿度の高い時期に発生しやすくなります。地表面に生息する遊走子が雨水の泥はねによって葉裏に付着することなどによっても発病します。

防除方法

雨水の泥はねによる伝染を防ぐために植え付け時の敷きワラなどでマルチングを施すと病気の予防になります。発生期に7~10日おきに定期的にダコニール1000、サンボルドー、オーソサイド水和剤などを散布します。

まめ知識

疫病は歴史の教科書にも登場します。1845年、アイルランド全土でジャガイモの疫病が大発生し、数年間不作が続いたことによる大飢饉が起こりました。飢饉の前には、アイルランドには800万人程度の人口があったと言われていますが、数10万から100万人とも言われる多くの餓死者と、飢饉を逃れてのアメリカへの移民によりその人口は400万人近くまで落ち込んだと言われています。故ケネディ大統領の先祖も、この時アイルランドからアメリカに渡った家族の一つだったと言います。

この病害虫から植物を守る
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