ウメ

ウメの実がならない・実が大きくならない・花つきが悪い原因として、どのようなことが考えられるか記載しています。また、どのように対策したら良いか解説しています。

花があまり着かない

夏季剪定の時期が原因!

 ウメは開花後に新梢が勢いよく伸びて、7月には枝の込み合った状態になります。夏に向けて、この込み合った枝を剪定し、風通しを良くする作業を夏季剪定といいます。ところで、梅の新梢に来年に咲く花芽ができるのは7月下旬~8月中旬なのですが、夏季剪定をたとえば7月の早い時期におこなうと、新梢の伸びがなかなか止まらず花芽が着きにくくなります。また、この時期に太い枝や多くの枝を切る強い剪定をおこなうと、再び芽を吹いて新しい枝が伸びだし、さらに花芽が着かなくなります。

 梅の剪定方法には、花後の剪定(開花後に枝の3分の1ほどを切る)と、夏季剪定(日当たりや風通しをよくする)、そして冬季剪定(樹形の骨格を作り、無駄な枝を切る)の3つがありますが、夏季剪定は花芽ができる短い枝に十分な光と通風を与えるために、徒長枝を切り詰め、不要な枝を間引く程度の軽い剪定を心がけることで花芽を多く確保できます。

 冬季剪定でも、樹勢の強い品種や若木の枝を短く切り詰める強剪定を繰り返すと枝の伸びばかりが強くなり花芽が着きにくくなることがあります。これは窒素分の多い肥沃な土壌に植えつけた場合も同様です。

土壌の乾燥が原因!

 特に鉢植えの場合に多いのですが、花芽がたくさん着いても、冬に暖房中の室内に取り込んでしまうと、つぼみが落ちることが多くなります。これは、暖房中の乾燥した室内では鉢土に水をやるだけではつぼみにとっては水分不足だからです。十分な水やりと同時に、日中に霧吹きなどで枝や幹に水分を与えます。乾燥がひどいときは、霧吹き後に鉢全体をビニール袋で覆ってやるとよいです。

実着きが悪い

自家不結実性が原因!

 梅はほとんどの品種が自家不結実性という性質を持っているので、同一品種の花粉では実をつけません。例外的に自家結実しやすい品種(小梅類、豊後、花香美、稲積、藤五郎、鶯宿など)もありますが、これらも1本より他の品種との2本植えの方がよく実をつけます。

 他品種と組み合わせる場合に注意するのは、開花時期が同じか、やや早い品種を近くに置くことです。花粉の少ない品種(白加賀、玉英など)よりも、花粉の多い品種(梅郷、南高、稲積、鶯宿など)は受粉用としても優れています。

 2品種をそろえても開花期に花粉を媒介する昆虫がいない場合や、鉢植えで室内においてある場合は、人工授粉をすることで確実に結実させることができます。

樹勢の強弱が原因!(衰弱している、樹勢が強すぎる場合)

 落果枝の伸びが悪い、葉数が少ない、葉の色が悪いなど、樹の生育不良が見られる場合は、実のつき方にむらが出ます。梅の庭植えでは普通、摘果はしませんが、この場合は多めに摘果をして着果量を減らしてやります。また肥料は多めに与えてやり、冬季剪定では翌年の新梢の伸びをよくする(翌々年の結果枝を充実させるために)目的で強剪定をおこないます。

 逆に、樹勢が強くて新梢が強く伸びすぎて、果実にいくべき養分を奪い、そのため落果が多くなる場合は、窒素肥料を控えめにして、摘心などで新梢の伸びすぎを抑えます。

ウメの実がならない原因について解説します。
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