クリ

クリの実つきが悪い、花つきが悪い原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。また、どのように対策したら良いか解説しています。

実つきが悪い(小さいまま途中で落果する場合)

樹勢の衰え、栄養不良が原因!

 クリは7~8月に落果が見られますが、7月の落果は早期落果といい、樹体の栄養不良、つまり前年から冬を越して体内にある貯蔵養分が不足しているために枝葉や根の成長と実つきの両方に必要な栄養分が足りず、栄養分の取り合い(競合)によって落果することが多くの原因です。栄養状態を良くするためには前年の収穫終了後に、お礼肥えを与えることが大切で、もちろん元肥もしっかり与えることです。また、樹冠内部までしっかりと日光が入るような整枝・剪定をします。間引き剪定主体で行い樹冠内の込み合ったところを剪定します。また、夏の土壌乾燥も樹勢を弱くする原因です。鉢植えの場合は朝・夕2回の水やり、庭植えの場合はイチジクのようなマルチングをします。

授粉・受精が不十分であることが原因!

 クリは1品種ではタネができにくい自家不結実性が強いので、授粉樹が必要です。8月に落果が多いときには、受精ができないことが大きな原因と考えられます。他品種の苗木を植えるか、接木をするか、開花期に他品種の花が咲いている枝をもらい近くに置くなどします。

実つきが悪い(花つきが悪い)

日照不足が原因!

 クリは日当たりの良い、樹冠の外側によく実が付きます。つまり日照不足になりやすい樹冠内部には花芽ができにくいという性質があります。ですから植えつける場所は日当たりの良いところ、鉢植えの場合もそのような場所に置きます。剪定も間引き剪定で樹冠内の込んだところの枝を取り除き、樹冠内部まで日光が入るようにしてやると花つきが多くなります。逆に日当たりが悪いと日陰になっている枝は枯れこみやすくなります。老木になるとこの傾向は著しく、ひどいときには木そのものが枯れてしまうことがあります。

剪定方法が原因!

 クリは前年の8月までに伸びた発育の良い枝(結果母枝)の、先端1~3芽から出る新梢(1年枝)に、雌花と雄花がつきます。その下10芽ぐらいのあいだにでる新梢(1年枝)には雄花だけがつき、さらにその下からの芽から出る新梢(1年枝)には花がつきません。ですから、前年枝(2年枝)の切り戻し剪定を行うと花芽(特に雌花)を切り取ってしまうことになります。切り戻し剪定は長く伸びすぎた枝にのみ行い、なるべく間引き剪定主体で行います。

クリの実がならない原因について解説します。
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