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ブルーベリー

ブルーベリーの実つきが悪い原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。

実があまり着つかない

自家不結実性が原因!

 ブルーベリーには、「ハイブッシュブルーベリー」と「ラビットアイブルーベリー」の2つの系統があります。ハイブッシュ系は一般に大果で品質良好ですが、土壌条件を選び、適地、不適地での生育の差が大きくなります。ラビットアイ系は、生食の場合果実の品質こそ多少劣るものの、土壌の適応性が広く、樹勢が旺盛で、たくさん実が着きます。ハイブッシュ系は一般に、ラビットアイ系に比べて自家結実性が強く、一本だけでもある程度結実しますが、他家授粉させたほうが果実が大きくなります。ラビットアイ系は自家不結実性で、授粉樹による他家授粉を必要とします。ですからラビットアイ系を植えるときは2品種以上を植えると良いです。

土壌条件が原因!(土壌酸度の高いことが原因)

 ブルーベリーはいずれの系統も、やや酸性の土壌を好みます。通常の作物の生育に良い土壌pHがpH6前後であるのに対し、ハイブッシュ系でpH4.3~4.8、ラビットアイ系はハイブッシュ系よりも少し適応範囲が広くpH4.3~5.5を好みます。また、ラビットアイ系は火山灰土壌のような土地でも育ちますが、ハイブッシュ系は有機質に富んだ酸性土壌が適しています。植えつけるときは、酸性の土壌改良材であるピートモスを用土の5割混合して植えるようにします。

土壌水分不足が原因!

 ブルーベリーは「水で育てる」というぐらい水不足には弱く、萌芽期から落葉期まで十分な水を必要とします。樹の生育不良や実着きの悪さ、実が着いても大きくならないなどの場合、水不足が大きな原因であることがあります。水のやり過ぎには注意が必要ですが、冬の休眠期でも適度に用土が湿っている方が良いのです(もちろん水はけの良いことが前提です)。

 庭植えの場合は、株元にワラや腐葉土などを厚くマルチングして乾燥防止をします。特に3年生ぐらいまでの幼木では、土壌の乾燥と夏の地温の上昇を防ぐことが、その後の生育の良否を決める上で大切になります。

肥培管理が原因!

 通常の肥料には硝酸態窒素の形で多く窒素成分が含まれていますが、こればかりを与え続けると生育が徐々に悪くなり実着きにも影響します。ブルーベリーは他の果樹以上にアンモニア態窒素での窒素吸収が良く、硫酸アンモニウム(硫安)などの窒素肥料を通常の肥料と併用することで樹の生育、実着きともに良くなります。3月の春肥と10月のお礼肥に、成木で約50gの硫安(窒素含量約20%として)を与えます。

ブルーベリーの実がならない原因について解説します。
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