ミカン

ミカンの実が1年おきしかならない原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。

1年おきしか実がならない

隔年結果性が原因!

 ミカンやカキなどは前年の秋遅くまで実を着けながら、その間に翌年の実を着けるために花芽の形成をおこなっています。そのため、前の年に実を着け過ぎると養分不足となり、翌年の花芽が少なくなり実着きが悪くなります。ウンシュウミカンでは特に熟期の遅い品種でその傾向が強くなります。また、ミカンの結果習性も隔年結果の大きな原因です。つまり、前年に実を着けた新梢の葉腋の芽には花芽ができず、果実の着かない枝(発育枝)だけが伸びます。その枝(発育枝)はその年には実が着きませんが、花芽をつけて翌年の種枝(結果母枝)となります。つまり、花芽が多くつく成り年の翌年は、果実の着かない枝(発育枝)が多くなるため花芽の着いた枝(結果母枝)が少なくなって不成り年となります。そして、その翌年はまた花芽を持った枝(結果母枝)が多くなるので成り年となるため、他の果樹以上に隔年結果しやすくなります。

 隔年結果を防止するためには、他の果樹と同様に摘蕾・摘果、剪定などを適切におこなうことです。また、ミカンの花芽は翌年の1月ごろまで形成されるため、そのころまで樹上に実が着いていると実のほうに養分を取られて花芽の着きが悪くなります。なるべく年を越して実を着けておかないことも大切です。

 摘蕾は蕾が白く膨らむころに、適切な結果数の2~3割り増しになる程度におこないます。また、摘果は生理落果が終わったころ、葉20~30枚を目安に果実1果を残すようにします。

 ミカンの枝には1年の間に伸びる順に、春枝、夏枝、秋枝があります。他の枝に比べて春枝には花芽を多くつけるため実着きが良いです。一般に結実が少なかった年には夏枝や秋枝がよく伸びるため、これらを10月初めに、多く伸びた場合は全体の半分、少なく伸びたときは全部を春枝の部分まで切り返しておきます。成り年にはこのような切り返し剪定主体の強めの剪定をおこない、花芽を持った枝(結果母枝)の発生を促します。逆に不成り年には、間引き剪定主体の弱い剪定もしくは無剪定にして花芽を確保します。

ミカンの実がならない原因について解説します。
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