ザクロの実着きが悪い・花つきが悪い原因としてどのようなことが考えられるか記載しています。併せて、その対策方法もご紹介しています。
実着きが悪い、花つきが悪い
受精不良が原因!
ザクロは寒さに強く、夏の高温、乾燥にも比較的強く年平均気温15度以上あればどこでも栽培は可能です。ただし、開花期が梅雨時と重なるため、開花数の割りに着果数は少なくなりますので、晴れた日に人工授粉をしてやるとよいです。
樹勢の強いことが原因!
樹勢が強いと枝葉の生長に養分をとられて花芽が着きにくくなります。土層が深い肥沃な場所で肥料を与え過ぎると樹勢が強くなり、枝葉ばかりが伸びてしまいますので、そのような場合は肥料は控えめにします。また、枝が直立し徒長して伸びているような樹では、3月ごろ断根をおこなうとよいです。鉢植えでは花芽のできる6月中下旬ごろは肥料や水やりともに控えるようにします。
剪定が原因!
花芽は前年に伸びた短い新梢の先端部分につきます。勢いよく伸びた枝や、細い枝には花芽が着きにくいです。また、剪定が強すぎたり、花芽を切り落としたりすると花芽が着かなくなります。枝の先端を切ると花芽が少なくなってしまうので、直立する徒長枝や込み合った枝を間引き、長く垂れ下がった枝を短く切り返す程度の剪定をおこなうとよいです。
日照不足が原因!
日当りが悪いと、果実の発育が悪くなるだけでなく花芽の着きも少なくなります。剪定時には、枝の込み合ったところの枝すかしを考えて、間引き剪定主体でおこないます。
土壌水分の過湿が原因!
排水の悪い土壌では生育不良を起こし、果実の発育も悪くなります。水はけを良くし肥料も控えめにするのが、ザクロ栽培のポイントの1つです。